列車が走ると線路が歪んだり直線部分が変形したりする。これを修正するのが保守管理である。日本の新幹線の場合、マヤと称する保守専用車が高速で線路状況を把握して、マルチプルタイタンパーという機械を走行させて、道床バラストを突き固め整備を行っているのだが、中国も同様のシステムで維持管理していると思われる。(VTRでは見たことがない)
それにしても撮影されているどの箇所の道床バラストの整形状態を観察しても、非の打ち所がないくらい整備されているのである。
何年か前に中国鉄道が事故で列車が脱線し、高架橋から転落した車両があったのだが、なんとその車両を穴を掘って埋めてしまったことがあった。やはり中国はまだまだ「野蛮な国だ」と思ったものだが、中国鉄道大紀行の画面で見られる線路の維持管理はどの国にも劣らないものである。駅構内のだだっ広さは無駄なように思うのだが、国威を誇示するには好都合なのだろう。
一方のわが国の場合、ホームの広さ(幅)は計算式に基づいて決定されている。合理的ではあるが国威誇示とは程遠いしろものにしかならない。
さて、上海を出発した関口知宏はいくつかの駅を訪れて、春編最終日である西安に到着した。
現在も城壁に囲まれた都市である。もう17年前にもなるのだが、上海から西安へ飛行機で行った。西安という都市はいつもスモッグに包まれている。吾々が行った時なんか、どの車であろうが、ナンバープレートに砂ぼこりが2cmくらいこびりついていた。
ホテルロビーに兵馬俑の模造品が飾られていた |
碑林 |
西安の名所の一つに「碑林」がある。上の写真がその内部なのだが、何年か前まではガラスケースがなかったという。科挙の受験生がここへ来て碑に墨を塗り拓本をとって、それを参考として勉強したという。もちろん「論語」があるのは論を待たない。
この城壁に上がってみたかったのだが |
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