平成19年4月3日、関口知宏はラサ駅を出発した。
旅の全行程は、「春の旅」「秋の旅」の2部に分けられている。「春編」では6月7日に西安に到着して一休みした。
秋編は9月2日西安を出発、11月15日カシュガル駅に到着して全ての行程が終了した。
全般を通しての感想
春編で訪れた都市は急ピッチで開発された街が多い。しかし、一歩郊外に出ると貧しい暮らしをしている農家が多い。村に残っているのは孫とお守りをしている老人である。出稼ぎしないと家計は成り立たないのだろう。
都市部では車のクラクションが騒々しい。昭和30年代の日本を彷彿させる。
物価が非常に安い。高級レストランで食事しても3000円も出せば豪華料理が楽しめる。
列車が到着する駅には駅員が車両の乗降口ごとに立哨しており、列車が停止すると向きを乗降口方向に変る。これは日本にはない風景で異様な感じがする。これは社会不安の名残かも知れない。
また、列車の本数が少ないためか、やたら列車の車両数が多い。20両前後が連結されている。そのためか、車内の乗務員も10人以上が執務している。そういえばわが国でも寝台列車にはボーイが各車両に配置されていたことを思い出した。
春編の印象深いシーン
この春編の取材した平成19年の前年に、友人6人で上海や桂林を旅行した。実はその6年前にも上海に行ったのである。
平成19年上海 |
平成13年上海 |
初回は名古屋からの夫婦2組とたまたま一緒に旅行することになったメンバーであった。
関口知宏は絵心のほか音楽にも優れた才能の持ち主である。上海で胡弓奏者と作曲者の二人の女性のオフィスを訪れて、関口知宏作曲の曲をギターで一緒に演奏していた。作曲が完成したらデータを送ると云っていたが、そんな相手をどうして見つけたのか不思議である。
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