2018年7月24日火曜日

福岡から札幌3千5百キロを歩いたお医者さん

今朝の朝刊二面に「ひと」という記事に目が行った。読み進むごとに、エッ、エッ、と驚いた。今年2月5日に福岡を出発し、全国各地の病院を徒歩で巡り歩いて、昨日、札幌にゴールしたという。
御年77歳、自分より年上の人ではないか、それに比べ今の自分は・・・・。
その人は癌の専門医。

朝日新聞朝刊

報告会が開催される

この旗を持って全国行脚を終えた

1941年大阪府生まれ。日本対がん協会長。東京大学医学部卒。泌尿器科医として膀胱(ぼうこう)がんや前立腺がんなどの治療に携わる。2002~07年国立がんセンター(現・国立がん研究センター)総長。著書に「妻を看取(みと)る日」(新潮社)。

癌専門医でありながら大腸がんと腎臓がんを患ったほか、奥さんを肺がんで失ったという。15年夏から17年夏にかけては、奥さんを失った悲しみを癒やすため、四国の八十八カ所霊場を歩いて回り、奥さんと一緒に歩いている感じがして気持ちを一新することができたそうである。 

福岡市にある九州がんセンターを最初に訪問し、全国がんセンター協議会に加盟する病院32カ所を歩いて回られた。ゴールは札幌市にある北海道がんセンターで、総移動距離は約3500キロ。体調や日程が許す限り歩くことを基本とされた。そして昨日、無事3千5百キロを自分の足で歩かれたのである。

わが国で初めて腎臓移植に成功した人でもある。

物事をやり抜く精神力に脱帽するしか能がない自分が情けなく思う。

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