秋編を辿ると、ハルビン駅から幾つかの駅に降り立ったのだが、吉林省に入ってある田舎の駅に降り立った。
とことこ歩いて行くと農村の一角の貧しい家の前で、高齢のおじいさんが立っていた。
その老人が日本人だと告げた関口知宏に家に入れという。いろいろ話をしていく内にその老人が曰く、「この村に日本人の開拓団がいた」と。
満蒙開拓団、石川県からも2千人余が行ったという。だが、終戦直前のソ連軍侵攻で兵士はおろか、民間人の男性も捕まえられ列車に乗せられシベリア送りとなったことをこの番組で初めて知ったのである。
上図の地図の鉄道ルートは主要ルートのみ記してあるので、奉天付近の駅かも知れない。
おじいさんは開拓団の悲劇を述べたのである。
開拓団の人間も抑留されたという事実があったことを初めて知ったのである。
そんな事実があったと記録した文献にも出会ったことがない。この番組を見て初めて知ったことである。
このおじいさんに日本政府は聞き取り調査をすべきだと思うのだが、何せこの時91歳だったので、11年経過した現在ではもう故人となられたことだろうし、それは今となっては不可能である。
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