能登半島地震で舳倉島も大きな被害が出た。海女さんたちは舳倉島周辺や七ツ島周辺での漁は、漁港施設の被害の影響で出漁は見合わせているという。
中日新聞の記者が調査船に乗船し取材した。
被災した漁業者の操業再開に向けて支援する国の「漁場復旧対策支援事業」の一環で、輪島市の海女たちは春以降、漁場の潜水調査を十数回重ねた。
海女たちの主な漁場は、輪島港北方約20キロの七ツ島と、北方約50キロの舳倉島で、この日は七ツ島を目指した。
海女たちの主な漁場は、輪島港北方約20キロの七ツ島と、北方約50キロの舳倉島で、この日は七ツ島を目指した。
七ツ島は名の通り七つの無人島からなる。今回はそのうち、「赤島」付近で調査したという。周辺で30分間、ウニとサザエを採る。船上で個数を数え、規則に従い20個分のサイズを計測。その後、1回目と30メートル以上離れた場所で2回目の潜水をする。
「サザエ全然いない」。海に潜った海女たちは口々にぼやく。ただ、サザエやアワビの減少は地震後に始まったことではないという。海女の浜谷美恵さん(43)は「このへんには元々おらん。10年くらい前から、磯焼けなどで年々減っている」と話した。
周辺で30分間、ウニとサザエを採る。船上で個数を数え、規則に従い20個分のサイズを計測。その後、1回目と30メートル以上離れた場所で2回目の潜水をする。
舳倉島の復旧を急ぎ、海女さんたちの本来業務ができるようにしてあげることが1日も早くなるよう行政の援助を期待したい。
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