金沢西署によると、80代男性は7月14日、海外に住むとされる「アンナ」と名乗る人物と、SNSを通じて知り合った。毎日のようにSNSで連絡を取るうちに、男性はアンナを「娘のようにいとおしく」感じるようになったという。
7月下旬、「アンナ」から金の投資を勧められ、男性は8月2日、市内の銀行窓口から指定口座に400万円を振り込んだ。投資アプリ上では利益が出ており、15日には5千万円を振り込んだ。銀行に迎えに来た親族と相談し、西署に届け出た。振り込む際、行員に事業資金だと説明するよう指示があったという。
このほか、70代男性はSNSで知り合った女性に「為替取引の管理を手伝ってほしい。利益が出たので謝礼として10万ドルを振り込んだ」と言われ、出金手数料名目などで現金約690万円をだまし取られた。40代男性もSNS上で女性にネットショッピングの経営を勧められ、商品の仕入れ代金として現金約190万円を指定口座に振り込み、出金できなくなった。
一方、40代女性は「短時間で利益が出る」との投資話を信じ、現金660万円を失った。
29日に詐欺被害が明らかになった4件はいずれも、ダウンロードさせられた投資アプリや専用サイト上では利益が出ているように表示されていた。80代男性を除く3件は、インターネットバンキングを利用し、指定された口座に振り込んでいた。
今年に入り、県警が確認したSNS型詐欺による被害総額は、29日現在で少なくとも約6億3800万円となり、昨年1年間の被害額(約1億8800万円)の3倍超となった。
石川県だけでもこのような高額の被害が発生しているのだが、全国的には数千億の被害額となるに違いない。俺はこんな馬鹿げた被害に遭うわけがない・・・と考える方は要注意なのだ。
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