平成13年4月に西安兵馬俑坑へ行ったことがあるのだが、今朝、関連ニュースに接したので懐かしさを覚えた。
今から遡ること50年前の1974年、西安の東北、臨潼県の農民が井戸を掘っていて偶然見つけた陶器の破片。これが兵馬俑坑発見のきっかけだったという。総面積約1万4260平方メートルの1号坑を皮切りに、2号坑、3号坑が次々に発掘され「20世紀最大の発見」と世界を驚かせた。3つの俑坑の規模は2万平方メートルを超え、総計8,000点にのぼるとみられる陶製の兵馬が、死後の秦始皇帝を守るため地下に配置されていたことがわかった。この発見者が我々が訪れた時に、発掘時の模様を説明していた。発掘現場がそっくり上屋で覆われ世界遺産となって現在に至っている。
俑とは古代中国で、殉死者の代わりに埋葬した人形(ひとがた)のこと。敵国のある東を向き、整然と隊列を組んで並ぶ兵士俑はほぼ等身大。表情、髪形、衣服のどれひとつとして同じ形のものはなく、始皇帝の軍団が広範な民族の混成部隊であったことを窺わせる。当初は鮮やかに彩色されていた俑。酸化による退色を防ぐため発掘は注意深く行われ、全貌はいまだ歴史の彼方に埋もれたままである。
始皇帝の死後、十数年で秦は滅びてしまった。長大な月日と莫大な費用で秦国の行く末を安寧を祈ったがその甲斐なく滅びてしまった。
しかし、兵馬俑は世界遺産として登録保存されている。もう一度見に行きたい!
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