輪島市が「白米千枚田、とっても困ってます」と銘打って機運を盛り上げる活動を始めたという。活動拠点は東京銀座のあるIT関係本社ビル1Fのショウウインドー。
世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」を代表する貴重な資源で、美しい日本の原風景を後世に残すため、市は首都圏で輪島や千枚田ファンを増やし、保全プロジェクトへの協力を呼び掛ける。
白米千枚田の保全をPRするスペース=東京・銀座 |
何でとても困っているのかというと、 市が昨年8月から始めた事業で、千枚田の維持に協力する全国のオーナーの活動を支援するため、千枚田近くに休憩室や農機具保管庫を備える施設を整備する計画で、物心両面の支援を募っている。
市はふるさと納税対象の「ガバメントクラウドファンディング」でも寄付を募っているが、3月末の募集期限で、目標額3千万円に対し寄付額は昨年末現在で3分の1強である1055万7千円にとどまる。PRスペースでは、輪島塗や県産の「加能ガニ」、天然フグ「輪島ふぐ」など、市のふるさと納税で人気の返礼品の見本展も行い、協力を求めている。
市の担当者は「全国各地から日本の原風景を見たいと白米千枚田を訪れている。後世に残すために、皆さんに力添えをいただきたい」と話した。
施設整備支援の募金なのだが、県民にこのような募金活動があること自体知らない人が大半ではなかろうか。何だか「灯台元暗し」って感じがする。
昨年9月のイベント |
千枚田ではこんな行事が行なわれている。
9月22日、一般公募で選ばれた金沢市と都内の夫婦2組は、雨風にも負けず黄金色に実った稲穂のように、末永く愛を育むことを田の神に誓った。
結婚式は今年で20回目。今回は応募84組から選ばれた金沢市松村2丁目の会社員宮下祐樹さん(34)と同市米泉5丁目の介護士竹本昌世さん(30)、東京都杉並区の会社員中尾奨さん(36)と妻で会社員の理恵子さん(35)が臨んだ。
雨風の中、媒酌人の梶文秋市長夫妻を先頭に新郎新婦や親族らが練り歩いた。能登の婚礼儀式「縄張り」の歓迎を受けた両カップルは神前式の後、稲を刈って笑顔を見せ、祝い歌「輪島まだら」が披露されると、ブーケ代わりに稲わらを束ねた「つと」を投げた。
竹本さんに内緒で式に応募したという宮下さんは「美しい景色の中で式を挙げられてよかった」と喜んだ。理恵子さんの父=白山市出身=から式の存在を聞いて応募した中尾さん夫婦はにっこりと顔を見合わせ、「幸せな家庭を築きたい」と声をそろえた。
この日は千枚田オーナーやボランティアら約350人が白米千枚田会とともに稲刈りを行った。米は後日、特別名誉会員である小泉進次郎環境相ら全国のオーナーに贈られる。
道の駅が整備されて千枚田の観光客が大幅に伸びた。当町内のシニアクラブもここに訪れた。
シニアクラブ記録写真から |
今もLEDによるライトアップが行なわれている筈である。
しかし、駐車場が狭いため実際に写真を撮りに行った人の話によると、遠くまで駐車しにいって難儀したという。そんな不便も解消してもらいたいものである。
0 件のコメント:
コメントを投稿