2019年7月18日木曜日

どれだけ頭を下げても命は蘇らない

退職して以降、金沢市のすこやか検診に健康状態をチェックしているのだが、もし、「要精密検査」の結果が曲げられて「異常ありません」と通知されたらどうするかといえば、「あぁ良かったぁ」と喜ぶに違いない。
で、数か月後、何だか胸焼けがするなぁと検査したら胃はおろか肺や腸まで転移していて手の施しようがなくなって間もなく死を迎えた。そんな事例が岐阜市で発生したという。


誤って「異常なし」と通知したとあるが、誤ってという表現は不適切なように思う。それは通知した職員の業務に対する責任感というものが欠落しているのである。即、担当から外すべきと考える。
結果通知は、中市民健康センターのほかに2カ所の市民健康センターと市健康増進課が発送していたが、中市民健康センターでは9年間も一人で判断していたというではないか。

中市民健康センター以外では職員2人が読み合わせをしてミスはなかったという。市は今後、職員2人による読み合わせを徹底し、通知の発送前に上司も確認するとしている。


ほかの4人の方はどうされたのだろうか。きっと驚かれたに違いない。
検診結果が要精密検査となった場合、金沢市では検診したクリニックにおいて封書で専門医に報告することになっている。小生のケースだが、PSAが毎年4以上の値になることから10年ほど前に精密検査して生体検査まで行い、異状なしだったので専門医はそれ以降生体検査の必要はないでしょうと省略してもらっている。

誤通知のために亡くなられた方とご家族はさぞ悔しい思いをされているだろう。
女性は4月に別の医療機関を受診し、胃がんから転移した肺がんが見つかったという。不審に思った家族が7月10日に中市民健康センターに問い合わせたところ、市は誤りを認め、11日に謝罪した。ご家族は市に慰謝料を求めて当然である。

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