「台湾、与党民進党が大敗 蔡氏は党首辞任表明」というニュースが流れた。2年前の総選挙では圧勝したというのにどうしたのだろう。
ニュースに目を通すと、2020年の台湾次期総統選の前哨戦となる統一地方選が24日投開票され、与党の民主進歩党(民進党)は同党の牙城である高雄や、台中の2直轄市などで敗れ、22県・市の首長ポストを13から6ポストに減らし、大敗したというのだ。
本当に親日派だったか? |
最大野党、国民党は大勝し、次期総統選での政権奪還へ向けて大きな足掛かりを築いた。
年金制度改革などに対する有権者の不満から蔡英文総統の支持率が低迷したことが響いた。蔡氏は「支持者の皆さんに心からおわびする」と述べ、大敗の責任を取って兼務する民進党主席(党首)を辞任すると表明した。
蔡総統は大の親日家と聞いていたのだが、その民進党は東北大地震があった福島県産の食品輸入に大反対だったというではないか。
その輸入禁止について「国民投票」をしたという。科学的分析でクリーンであることが証明されている食品を何で国民投票で決めなくてはならんのか。「馬鹿げた不思議な国」である。
今回の選挙が今までとは異なるのが、同日に実施される10件の住民投票だ。これまでも国政選挙に合わせて住民投票が行われたことはあったが、10件も乱立するのは初めて。過去の住民投票では「国際連合加盟」の是非や「対中政策」などがテーマだったが、いずれも投票率が成立条件の50%に満たず成立しなかった。
今回は住民投票が成立する可能性が高まっている。2017年に住民投票に関する法律が改正され、25%以上の投票率で賛成が過半数を超えれば成立することになったからだ。そもそも10件も住民投票が乱立することになったのも、法改正で住民投票実施に必要な署名数が有権者の5%(約94万人)から1.5%(約28万人)に大幅に緩和されたためだ。
野党の国民党や社会団体など、蔡政権に不満のあるグループがここぞとばかりに署名集めを展開した。署名に関しては、複数の提出案件で亡くなった人の名前が約1万人も含まれていたことが発覚し、投票業務を管轄する中央選挙委員会が刑事告訴を検討する騒ぎもあった。 まるで「未開人の国」がやることではないか。
日本が関係し、国際的な注目を集めている住民投票もあるのだとか。東京五輪への「台湾」名義での参加是非を問う案だ。
「台湾と関係が深く、親台湾の人が多い日本で開催される五輪開催ならば、台湾名義での参加も可能ではないか」(投票を支持する独立急進派)。
一方、「台湾の気持ちはわかるが、安倍(晋三)首相訪中のように、中国との関係改善が進んでいる現状で、日本として必ず成功させないといけない五輪で揉めたくはない」と話す。
自分の台湾国民を見る目が曇ったのかなぁ。
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