その背景には、総務省はIT人材を2025年までに100万人育成するという方針を発表している。これを受けて、文部科学省は2020年度からの次期学習指導要領において、小学校でのプログラミング教育を必修化とすることを決定したのだ。
世界的には既に数か国が導入している。
子供は信じられれないほど理解力があり上達するのも驚異的である。
ロボットを動かすプログラム入力中 |
吾々の年代にとっては、プログラミングなんていうのは全く縁のない世代だと思っていたのだが、以前このブログで取り上げたことがある若宮正子さんの活動ぶりも番組で紹介された。若宮さんの現役時代は銀行員。インタビューの記録があった。
たくさんメディアで紹介いただき、「プログラミングやるなんてすごい」とか「どうしてそんなに勇気があるんですか」と聞かれるようになりました。私にとっては全然勇気なんか。スキューバーダイビングは怖いですけど、プログラミングはパソコンがあればできるし、必要なものはだいたい無料でダウンロードできます。誰も死なないし、おまわりさんにつかまっちゃうこともありません。誰かに迷惑をかけることもないのに。やってみて難しかったらやめればいいのにって。
私が銀行に入ったとき、器用にお札が数えられるひとの価値が高かった。お札を手で数えて、そろばんを正確に使えたひとで、疲れても文句言わないひと。まさにいまのロボットと一致します。つまり、ロボット的なひとが一番高く評価されていました。
そのうちアメリカから電機計算機がきてカタカタと。そろばん一級のひとは青くなりました。私は不器用ですし、お札を数えたり計算したりするのがひとより遅かった。どちらかというとお荷物でした。ところが機械化して、コンピューターが入ってきて、オンライン社会になってくる。そうなるとロボットと同じ資質は歓迎されなくなって、銀行は営業できるひとなどに価値がシフトしていきました。手先が器用かどうかはどうでもよくなったんです。
その頃、業務企画部門に異動になりました。いろいろな仕事をさせていただいたのですが、私が変わったのではなく、周りの景色が、社会が変わったんです。私はちっとも変ってない。そのおかげで管理職の端くれにさせていただいたりして、時代が変わるっているのはそういうことです。
若宮正子さんは日本で最も有名な83歳かもしれない。彼女に紐づけられた言葉は華々しい。「エクセルアート」「アプリ開発者」「TED出演」「国連演説」。昨年、アップル社 ティム・クックCEOとの対談はメディアで大きく取り上げられた。
アプリ開発をする。国連で演説をする。高齢社会の希望の星のように取り上げられる友人若宮さんを誇るとき、笑顔とともに、彼女とのエピソードに自分がどのようなかかわりを持ったのかを誰もが話す。傍からは、何でもこなしてしまうスキルを持ち、新たな領域を自らの力で切り開いていく女性に見える。
こんな記事を読んだら何だか元気が湧いてきたように思う。年齢差は7歳なのだが、このお祖母ちゃんにはかなわないが、プログラムの何たるかを勉強してみたくなった。
小学生にも負けたくないし、83歳の若宮さんにも負けたくない・・・・・が。
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