幸いにして自分の住んでいる地域では、ほぼ100%の町会加入率を誇る。290世帯の町費の納入トラブルは聞いたことがないくらいである。
毎年1月に開催される総会資料に、会計報告として収支内容がきめ細かく表示される。町費の使途は住民が納得できる内容で明示されているのである。
ところで、人間は生身の存在として、足を置く大地なしに生きていくことはできない。そして、同じ地域に留まる者の間には、意識するしないにかかわらず何らかの関係が存在しているのである。自然災害も、環境問題や各種の地域的な人災も、特定の地域範囲で、程度差はあれ、そこに居住するすべての人を巻き込んで害を与える。深刻な災害時には、ほとんど例外なく『災害ユートピア』が出現するが、そこでは性・年齢も職業も家系も民族・国籍も関係なく、同じ場所にいるということが、かれらの関係を規定する。それが地縁関係の基本である・・・・と記述した人がいた。
町会に何が不足しているかといえば、情報発信力の向上なのだ。町内会・自治会の未加入者が、加入しない理由としてあげる主な理由は、「多忙」と並んで「地域のことがわからない」ということがある。情報発信の重要性に見合った人材の確保と広報体制づくりがぜひとも必要だが、各種の職業で情報発信の経験を積んだ退職者が地域にもどってきているのである。この人たちの組織化が重要なポイントである。
うちの町会は、10年前から情報発信力強化こそが町会活性化につながるものと考え、町会ホームページを開設した。この分野に精通した人を見出すことに成功して、町会HPのほか町会ブログで、行事等の活動模様を写真を多く取り入れて住民の隅々まで町会は何をしているところかを「見える化」したのである。ブログを見ない人にも配慮して、ブログ発信した行事等について、「町会だより」に全ての記事を掲載している。
また、地域コミュニティーの基本は、「先ず集うことから始まる」であることから、「茶道・料理・クラフト・カラオケ・生け花・パソコン」等の同好会を毎週のように集会所で開催しているのである。町会として18年間集会所改築資金を積み立てた熱意に応えるため、集会所は毎日のようにフル活用されているのである。
🔴町会は,安全で住みよい地域社会の形成にとって 欠くことのできない存在であり,住民間の一体感 の醸成に必要なものです。
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