2017年10月16日月曜日

社長自ら「わが社に是非」と就職勧誘

戦力外通告を受けた20代前半の野球選手の姿を追ったテレビ番組を見たことがあった。
新婚夫婦でベビーが誕生する予定だという。一般募集のテストを受けその結果を待つ、本当に厳しい現実があった。

その一方、景気回復に伴い求人不足が顕在化して悪影響が出始めているという。建設業界のそれは最も厳しくなっているようだ。先だって、国立競技場の建設技術者が残業に追われてノイローゼとなって自殺したニュースがあった。

何故このような話をするのか。
実は一昨日、同時期に町会長をやったことのある、近くの地域の前町会長から1本の電話があった。電話の内容は、「ある社長から、下請けに出した業務の管理ができる人を探しているのだが・・・という相談を持ち掛けられたので、あんたの顔を思い出した。話を聞いてもらいたい」と。

この年になって就職なんて・・・と躊躇したのだが、話だけでも聞いてほしいというので、ならばいいですよと返答して昨日その元町会長宅へ赴いた。
社長は自分の経歴から話をされた。地鉄の部長をされてから出資会社の社長になられた人であった。
前町会長とは学生時代から交友があったり、その後も機械制御工学の知識があるので、電車の修繕で指導を仰いだ間柄だと説明された。

私も職歴を話した。能登線で軌道敷設、中央線で複線化工事、広島で新幹線建設等の話をした。一通り経歴を話したところ、「当社は2万㎡の舗装工事を下請けに発注したのだが、工事管理ができる人がいないので是非お願いしたい。3月までの工期だが、そのあとも関連施設の撤去工事関係の管理業務があるので、通算2年くらいの仕事になる」と。
そして、「給料は年金減額にならない限度額の28万」とおっしゃった。

「いい話だが、私はやがて75となるのでモチベーションに欠ける。私の知人で適任者がいるので当たってみましょう」と答え、その場ですぐ4歳年下の知人に電話した。
知人は、「田んぼで休まなければならないし、JAの監査員なので月に数日は仕事に行く場合があり、ちょっと無理だ」と断られた。

ならば、あんたの知り合いで適任者がいないか尋ねたところ、町内にいるのですぐ電話してみると返答があったので、しばらく電話を待った。
そして返答の電話があった。「その人も老人会の会長やほかの関係で連続した仕事は無理だ」と返答があった。そのやり取りを聞いておられた社長は、しようがないなぁという顔付だった。

定年退職して10年。好条件好待遇の話なのだが、10年若かったらなぁ・・・と。

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