８００人の長い列２時間で商品券売り切れ

急激な物価高で生活が脅かされるようになってきた。年金暮らしには特にこたえる。諸悪の根源は円安。高い時は７０円台までいったことのある円が、現在は１４８円前後と何と２倍！原油や食料等を輸入に頼る日本はその影響をモロに受けている。その原因はドル高なのだが、アメリカは景気がオーバーヒートのため金利をこれでもかと上げ続けている。

このような状況の中、金沢市の武蔵地区などの6商店街は5日、1万円で1万3千円分の買い物ができるプレミアム商品券を発売した。金沢エムザなど4カ所の販売会場には最大で約800人の列ができたという。

「プレミア＋３千円」の商品券を目当てにドッと押し寄せた

1億3千万円相当の商品券1万冊は2時間足らずで完売したという。その後も、周辺に普段の週末より多くの買い物客が滞在し、食料品価格など物価が上昇する中で消費喚起の効果が早速表れた。

販売は先着順だったため早朝から多くの希望者が武蔵地区に集まった。友人と午前7時前から並び、4冊を購入した会社員の前田智美さん（51）=諸江町上丁=は「化粧品をエムザで買う。無事に買えて良かった」と笑顔を見せた。

金沢エムザの担当者は、「お得な商品券で、お歳暮を購入する人もいるのではないか」と語った。武蔵商店街振興組合によると、5日の客足は普段の週末より多かったとみられる。組合の中島祥博理事長は「こんなに人が並ぶとは想定外だった。食品や電気代の高騰もあって消費者が倹約志向になりがちな中、商品券が金沢での消費につながってほしい」と期待した。

それにしてもコロナ感染者数が高止まりしている。２年分の鬱積がドッとはじけての人の波だから当分の間は１０００人前後が続くのだろうか。