2022年11月21日月曜日

能登に茅葺き屋根の神社があった!

今朝、新聞記事で目が釘付けとなった写真があった。それは茅葺の建物でしめ縄が架かっていた。何だろうと記事欄を読むと神社の拝殿だと記載されていた。

志賀町松尾神社由来

この建物は志賀町町居の県指定文化財「松尾神社拝殿」で、2009年以来2年がかりで行われた茅葺(かやぶ)き屋根の保存修理が完了し、19日、区の役員や氏子総代ら15人が完成を祝ったという。
松尾神社は、834(承和元)年に創立された長い歴史を持つ。拝殿奥の本殿は国指定重要文化財となっており、構造や手法から室町時代末期ごろの建立と推定され、北陸では数少ない中世建造物の一つ。拝殿も同時期のものと推定され、本殿と対になって保存されている貴重な遺構だという。

葺き替えが終わった屋根を見上げる住民たち

拝殿は入り母屋造りの茅葺き屋根で、前回は全面を葺き替えたが、今回は昨夏に損傷の激
しい北側を全面葺き替え、残りは差し替えなどをして10月に作業を終えた。       
この日は神社の新嘗祭(にいなめさい)と合わせ、工事完成報告祭の神事が営まれた。
町生涯学習課の大畑喜代志課長は、工事には県や町の予算がつくものの「区の経済的負担も大きく、敬意を表したい」とあいさつ。三山克志区長は「県や町、地元の皆さんたちの協力のおかげ」と感謝を伝えた。

建物は能登地方に残る数少ない中世神社本殿建築の遺構として大変貴重な事から棟札2枚、旧蟇股と共に昭和55年(1980)に国指定重要文化財に指定されているという。
このような神社が能登に残っていることを知って驚きだった。地元の皆さんの労力と経済的負担に頭が下がる。

0 件のコメント: