昨日、元農林水産事務次官(76)の判決が言い渡された。
44歳の長男を刺殺したとして殺人罪に問われた元農林水産事務次官、熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判。弁護側は執行猶予付きの判決を求めたが、裁判員らは熊沢被告と長男の英一郎さんとの生活状況を丁寧に検討。事件の背景に理解を示しつつも、実刑が相当と判断し、懲役6年(求刑懲役8年)を言い渡したという。
44のひきこもり長男が、近くにある小学校の運動会で「うるさい、ぶっころしてやる」とわめいていたという。親も暴力をふるわれて体中に黒あざがあったという。
元事務次官の長女もそんな家庭環境を悲観して自殺しているというのだ。
5月に発生した川崎市多摩区で起こったスクールバス登校の学童殺傷事件、バスを待つ小学生17人と送りに来た成人2人の計19人が襲われ、そのうち6年生の女児と、別の児童を送りに来た父親で外務官僚の二人が殺害され、40代の女性と小学生2人の計3人が重症、実に凄惨で聞くだに恐ろしい事件であった。
どうしてこんな凄惨な事件が起きたのか? この事件も文字通りの80・50問題と言われる引きこもり男の犯行とされるのである。
5月に発生した川崎事件。そして6月に発生した本事件。元事務次官はこの川崎事件が糸をひいているとする弁護側の主張を否定したという。本当にそうだろうか。エリート官僚だった被告の心情に、「俺が何とかしなければ世間に迷惑を掛ける」と思い犯行に及んだと考えられるのだが。
そして4月には88歳の元高級官僚が暴走事故を発生させた。
東京・池袋で今年4月、高齢者が運転する車が暴走し2人が死亡、9人が怪我をした事故で、警視庁は旧通産省・工業技術院の飯塚幸三元院長(88)を過失運転致死傷の疑いで書類送検した。ブレーキとアクセルの踏み間違いが原因だったとしている。
警視庁は12日、自動車運転処罰法違反の過失致死傷の疑いで、運転していた旧通産省・工業技術院元院長の飯塚幸三容疑者(88)を書類送検した。起訴を求める厳重処分という意見をつけている。およそ7ヵ月に及ぶ捜査で車の機能に異常はなく、アクセルとブレーキの踏み間違いが事故原因だと断定した。捜査関係者によるとこれまでの事情聴取に当初は「ブレーキが利かなかった」と話し、その後「パニック状態になり、ブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性もある」などと説明しているという。
事故の背景としては、片足の具合が悪い上に手足の震えや筋肉のこわばりが起きる「パーキンソン症候群」に罹患していた疑いがあったことも判明した。医師から「運転は許可できない」と伝えられていたということなのだ。この事故をめぐっては、飯塚容疑者が逮捕されないということに批判が相次いだ。
医師から運転許可が出なかった飯塚元院長が「高齢者が安心して運転できるよう」と発言した。このおじさん、頭がおかしい!自分が母子二人の命を奪っていながら残忍性の反省が微塵も感じられないではないか。事故を他人のせいにすりかえているではないか!
同じ高級官僚が起こした事件だが、この飯塚容疑者は許せないのだ。
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