2018年10月29日月曜日

世界最長の海上架橋が開通

中国のインフラ整備は、高速鉄道網の整備や都市開発等に目を見張るものがある。
そんな中、今月24日に珠海~香港~マカオ間の55kmを結ぶ海上架橋工事が完成し開通式典が執り行われたという。

香港とマカオ、中国広東省珠海市を結ぶ世界最長の海上橋「港珠澳大橋」が24日に開通した。23日に開いた記念式典には中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が出席した。広州や深圳を含む中国本土と香港を一体的な経済圏とみなす「ベイエリア構想」を内外にアピールした。

港珠澳大橋は海底トンネルや橋梁、人工島などからなる全長55キロメートルの巨大プロジェクトである。香港国際空港があるランタオ島とマカオ、珠海を結び、総工費は1千億元(約1兆6千億円)超とされる。陸路で約4時間かかっていた「香港―珠海」は45分、フェリーで1時間の「香港―マカオ」は30分ほどで行き来できるようになる。
本四架橋なんて足元にも及ばない!
中国政府は中国本土の広東省と香港、マカオの連携を深める「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」構想を推進している。9月には香港と広州を結ぶ「広深港高速鉄道」が全線開業した。交通インフラの充実によって域内で事業を展開しやすくする。
米国との貿易戦争が深刻になる中、ハイテク企業が集まる深圳や自動車産業の中心地である広州と金融・物流センターの香港を結びつけて、経済のけん引役としたい考えだとか。
斬新なスタイルの橋梁構造
同大橋は、構想から30年あまりかかった超大型国家プロジェクトで、総工費は1千億元(約1兆6千億円)超。高度な自治を保障する「一国二制度」が適用されている香港・マカオと、珠海など中国本土の都市との連結を強め、経済を活性化することが期待されている。
けた違いのスケール、何と往復6車線も!
中国の総投資額はどれほどなのだろうか。
中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「シルクロード経済ベルト」(「一帯」の意味)と、中国沿岸部から東南アジア、スリランカ、アラビア半島、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード」(「一路」の意味)の二つの地域で、インフラストラクチャー整備、貿易促進、資金の往来を促進する計画であり、それぞれ2013年に習総書記がカザフスタンのナザルバエフ大学と、インドネシア議会で演説したものである。 

だが、中国からの借入金返済の目途が立たないことから、最近では返上の動きが活発になって来た。途上国を札束でびんたを張る政策にほころびが見え始めたのではないか。
スリランカではとうとう港湾施設が中国の国有化となってしまった。本当の中国の狙いはこれにあったのだろう。



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