10月7日に開催された「柴燈大護摩火渡り大祭」では、今年炎上したこと・投稿を柴燈大護摩の火に入れて、実際に焚き上げ供養したのだ。
柴燈大護摩火渡り大祭 |
まだ1週間もたっていない10月3日、「炎上供養専用サイト」を2日に開設したと発表、その奇抜な存在は、ネット上で瞬く間に話題となったらしい。
サイトは黄色を基調にし、中央にある寺院のようなものを上杉謙信や武蔵坊弁慶、酒呑童子などが囲んでいる。お経が流れ続け、何とも不思議な雰囲気だ。J-CASTニュースは4日、国上寺の住職に取材を行った。
国上寺のホームページ |
「クリックするだけで、少しでも気持ちが晴れれば」
サイトを立ち上げたのは、国上寺の住職を20年以上にわたって務める、住職の山田光哲さん(51)だ。サイトの開設は、寺の「若者離れ対策」だという。最近は「御朱印めぐり」ブームで若い女性も来るようになったというが、それでもまだ「お寺はおじいちゃんおばあちゃんが来るイメージがある」と話した。
「知らない人に『あーでもないこーでもない』と言われると落ち込むと思います。(サイトの『供養』ボタンを)クリックするだけで、少しでも気持ちが晴れればなあと思います」
「仏教に基づく大義に『救済』というものがあります。(炎上して落ち込んでいる人に)誰かが手を差し伸べなければと思っています」
山田さんは、国上寺では「水子供養」や「ペットの葬祭」、他の寺では「下駄供養」など、世の中にはさまざまな「供養」があると話す。「若者離れ対策」、「炎上した人の救済」という理由はもちろんだが、「『炎上供養』はまだ誰もしたことないですよね?」と、これまでにない「供養」をやりたいという思いもあったようだ。
サイト開設からわずか5日ほどしかたっていないが、供養してほしいという方々からのお願いがあるという。集まった炎上は、この日までに467件。
自身も炎上経験があるという、本物の炎にもめっぽう強い山田光哲住職が、火渡りで身を清め、いよいよ“炎上供養”に。
これが、日本で初めての炎上が炎上する様子。
現代はお寺といえどもSNSとの関係は、「あっしには関わりござんせん」といえない時代になったということか。
それにしても能登の過疎化で門徒衆が少なくなって、寺が成り立っていかなくなってきたという話は深刻である。どこの寺でも「炎上供養」ができるものではないし・・・・
今は兼業住職が一般的だが、後継ぎ時代には勤め先が確保できるとは限らないし・・・・
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