2018年10月1日月曜日

日本のてっぺん紀行③

礼文島香深港を出航したフェリーは19km先の利尻島鴛泊港(オシドマリ港)を目指した。礼文の島影が遠ざかって行くのだが、やはりこの島は不思議な景観である。全島が芝生を張ったようにまるでゴルフ場のようである。何でも、年中強風が吹いているため、小さな木はもちろんのこと、大きな樹木は育たないのだという。
そうこうしている内に間もなく鴛泊港に到着である。所要時間は40分。

冬季の利尻島全景
利尻島は礼文島より一回り大きい。海岸線に沿った道路はぐるり1周できる。人口も礼文島のほぼ2倍の5,400人である。
利尻島といえば、アドベンチャー田中陽希が利尻山の登山に先立って、稚内からシーカヤックで利尻島を目指した際に、風と高波によって転覆したのである。フェリーも欠航する日が結構あるくらい普段でも波が高い。

田中陽希がカヤックで利尻を目指した

今朝もこのフェリーに乗った
もうすぐ鴛泊港に到着
鴛泊港全景

この日は残念ながら1721mの山頂部は雲で隠れていて全容が見えなかった。
一行はバスに乗り込み、南部の観光地オタトマリ沼と白い恋人の包装紙に印刷されている利尻山を撮影した展望台へ行くことになった。

利尻山の眺めが素晴らしい展望台
ハートマークの中の写真はここから撮影されたという
バスの駐車場からこの沼浦展望台まで10分ほど歩かなければならない。かなり勾配のある道路だったが色々な樹木があって、樹木の間から見える利尻山の眺めも素晴らしかった。

雲がなければこんな風景
駐車場→徒歩で沼浦展望台→徒歩で駐車場へ→オタトマリ沼駐車場へ
沼浦展望台から駐車場に戻ってバスに乗車。間もなくオタトマリ沼に到着した。
ここには天皇皇后両陛下が8月4日に来られたばかりである。

あいにく頂上に雲が
混雑している土産物屋でアイスクリームを買って利尻山を眺めながらそれを食べた。
次に向かったのは利尻島最南端の仙法志御崎公園へ。2頭のアザラシがいる海岸を見てから土産屋へ。
アザラシが餌をねだる
美緒や下野の利尻昆布
所定の時間になったので再びバスに。これから各名所に停車しながら説明を聞き、一周してホテルに向かった。
夕食後、オプションで自由参加の「星空ウオッチング」にバスに乗り、利尻空港の一角で降りて、ホテルの若旦那であろう人から夜空を眺めながら説明を聞いた。折しも前日は中秋の名月、夜空が月光で明るすぎるくらいだったが、久しぶりに夜空の星を眺め感動した。ホテルの粋な計らいに感謝である。
星空ウオッチング
明日の朝、オプションの「姫沼散策ツアー」に参加するため早めに就寝した。
今日は朝早くから夜遅くまで本当に色々あったなぁ。


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