能登半島地震で一時、孤立した集落では、町の外に避難していた人が戻る動きがあるものの、「過疎化がいっそう進んでもしかたがない」という諦めの声も聞かれたという。
能登町の山あいの北河内地区は、能登半島地震によって集落につながる道路が土砂崩れなどで寸断され、一時、孤立した。
区長によると、地震の前には15世帯、27人が住んでいたということだが、このうち6人が町の外に避難したという。
その後、道路の復旧が進み、4月下旬には水道も使えるようになったことから、避難していた住民が戻り始めていて、7日は1人暮らしの西谷進さん(71)が4か月ぶりに自宅に戻った。
西谷さんは地震あと地元の病院で持病の治療ができなかったため金沢のホテルに避難していたが、自宅に大きな被害がなく病院での治療も再開できることになったことから戻ることを決断した。
一方で、西谷さんは、深刻な過疎化に直面している北河内地区が地震をきっかけにさらに人口が減り、ふるさとがなくなるのではという寂しさを感じているということで、「自宅に戻って落ち着きますが、住民どうしで協力して生活することができなくなるという不安があります」と話していた。
![]() |
北河内集落 |
池田区長は「1人暮らしの高齢者も多いので、人口減少はしかたがないと思っています。残った住民で協力しながらなんとか集落を存続させていきます」と話していた。
高齢者が住んでいた住宅が壊れて住めなくなった人は、そこに再築して住むか、あるいは子供のいる場所で家を建てるか思案中だろううと思われるが結論は中々難しいと推察される。
0 件のコメント:
コメントを投稿