勤労者住宅生活協同組合(以下、勤住協という)の同意書が必用になった。昭和37年から分譲が開始されたが、施工者は労組系である労金傘下の勤住協であり、集会所敷地を造成し町会に貸与していたのである。
勤住協が入居(4階)していたビル |
以前住んでいた山王団地の集会所も勤住協が地権者だった。
しかしである。地権者はいつまでも地権者であるのか?という疑問が湧いた。万一、地権者の都合で立ち退きを迫られたら・・・と懸念したのである。
意を決して、勤住協に土地譲渡のお願いをすることにした。文書を作成し、勤住協に出向いた。そうしたら奇遇、何と中学の同窓生が理事長だったのである。鉄骨造、三階建て、の集会所案を示し、土地譲渡をお願いした。
理事長曰く、「趣旨は分かった。だが、これには理事会にかけ承認が必用となる」と。
4ヶ月後、承認の旨連絡が入り、即、所有権移転登記手続きを済ませた。この時、平成21年3月だった。
事変は6月に発生した。何と、勤住協が破産!と驚愕する記事が新聞に掲載されたのである。正に危機一髪、8月から旧集会所撤去、新集会所基礎工事に入ったところだった。
9月に勤住協破産の詳細が発表された。
そういえば、所有権移転関係書類を受け取りに行った際、理事長が有償であれば500万円くらいは助かっただろうに・・・とつぶやいていたのが忘れられない。
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