2020年9月9日水曜日

小坂レンコンの収穫始まる

つい先日、孫を車に乗せて東部自動車学校まで行ったのだが、学校の近くの蓮田でもうレンコンの収穫作業をし始めたのを見た。
家からほど近い蓮根田は横枕町一帯に地平線の果てまでもという感じで広がっている。
千坂小学校の一角にもレンコンを栽培する田が設けられている。4年生の夏休みの宿題に、このレンコン田で成長の観察が課せられている。

独特の鍬が用いられている
千坂校下や小坂校下のレンコンは伝統の「鍬掘り」で行われ、泥付きレンコンといわれる。田の地質は粘り気の強い粘土なのだが、これが独特の風味を持つ加賀レンコンを産むのである。もっちりとした食感はどこのレンコンより旨い。
泥付きレンコン
千坂校下の文化祭に横枕町のレンコン農家が格安で販売していた。それを購入する希望者はオープン前から長蛇の列ができていた。が、数年前から規格外のレンコンであっても高額で取引できるようになった理由から、文化祭の出品は中止となってしまって寂しいという人が多くある。
河北潟でもレンコンを栽培して同じブランド名「加賀レンコン」となっているが、味は全く違うのである。

蓮根農家に、「鍬でレンコンを掘るのは重労働で大変でしょう」と話しかけたら、「大変は大変だが、ほかの農作業と違ったメリットがある」とおっしゃったので、それは何かと問うたら、「収穫せず来年4月ごろまで手をつけなくてもいいというメリットだ」とおっしゃった。一般的に農産物の収穫時期は一時期に集中するものだが、レンコンに限って長くても品質の低下がないらしい。

箱詰めのレンコンをお歳暮や贈り物に使う人が多くあるのだが、もらった人は必ず「またあの蓮根送ってもらえんか」と贈り主が打診されるという。

我が家の食卓に乗るのも間もなくだ。

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