小学生低学年だった頃は、能登の稲刈りは今頃だった。田んぼは河川敷内にあったので、直ぐ傍に堤防土堤があった。 その土堤に鮮やかな色合いの曼珠沙華が咲いていた。赤い花なら曼珠沙華・・・という歌が流行っていたので、おふくろがそれが曼珠沙華だと教えてくれた。2,3本採って家に持ち帰って空き瓶に挿した。この花を見るといつも稲刈りの情景が思い浮かぶ。
曼珠沙華(彼岸花) |
500万本の彼岸花 埼玉県日高市にあるという |
高校生になって、この季節には戸室山へアケビを採りに出かけた。このアケビというやつは、細くて高い木に蔓が絡まって実がなるものだから、採るのが命がけとなる。木が折れる限界を肌で感じながらてっぺん付近でぶら下がると、細い木がしなって足が届くので、やっと実が採れる。
俵付近で蕎麦の花が一面に咲いている蕎麦畑がきれいだった。
蕎麦の花 |
次の年だったか、この季節になってアケビ採りはやめて友達数人と医王山へ行った。
60年も前だなぁ |
曼珠沙華でこの季節の色々な思い出が浮かんだ。
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