2020年9月18日金曜日

元町会長の号泣

 竣工祝賀会で忘れられない出来事があった。公式の祝賀会を終えた後、2階和室で町内住民が祝いあったのだが、その席に平成4年に町会長に就任され、5年間務められたMさんがおられたので酒を注ぎに行った。Mさん曰く、「町会長、あんたでなければこんな立派な会館は建たなかった」とおっしゃったので、「いやいや、一番の功労者は何と言っても積み立て制度を立案決定されたあなたがおられたからですよ」と云ったら、顔をくしゃくしゃにして何と号泣されたのである。そして、「そうおっしゃってくれるのはあんただけや」と。

竣工の数ケ月前に開いた役員会において、「どうにか竣工の日を迎えられる目処がついた。そこで会館の利用は、長期間積立金の協力があったので、広く住民に開放すべきと考え、その方策として各種サークルを発足させ利用促進を図りたい」と提案した。方針が決定し直ちに会員募集活動を開始した。数あるサークルで人気が高かったのは、クラフト同好会、料理同好会、カラオケ、囲碁、生け花、グラウンドゴルフ、茶道等であった。各同好会の代表世話役は町会長が指名したのだが、10年経過した現在も代表者の方が頑張っておられる。また、会館利用開始とともに導入したのが、いつでも利用可の精神で会館の当番制を取り入れ、常駐体制としたが、2年程前から高齢化が顕著となってやむを得ず取りやめとなった。が、同好会活動はまだまだ盛んに行なわれている。

今改めて考えてみると、現在と10年前の自分の行動力を比べてみると、この年になるととてもあの頃のまねはできないなぁ・・・である。

旧集会所取り壊しで借家、それに伴う引っ越し、それに会館竣工に伴う各種届け業務が目白押しだった。


これは、会館の不動産取得税減免申請書だが、減免の作文が大変だった。しかし、幸いなことに、幸町の県税事務所に町内の住民がおられたので円滑に事務処理が進んだ。市民課の担当者、勤住協の理事長、県税事務所の係長、建築設計会社の社長、大勢の皆さんのお力を賜って建設事業を終えることができ感謝に堪えない思いを忘れてはいけない。

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