例えば、『水彩8』というソフトは、まるで実際の水彩画のように、筆のタッチを活かして楽しく絵が描けるソフトだという。パレットに絵の具を出して、水でのばして…といった、誰にでもわかる操作なので、絵を描くのが好きな人はもちろん、これからパソコン絵画を始めてみようという人にも、おすすめなのだとか。
これが一般的な絵を描く方法なのだが、そんなソフトに頼らず表計算のエクセルだけを使って絵を描いている画家がいる。
77歳、異色の〝エクセル画家〟 元技術者「心動かす絵を」
パソコンの表計算ソフト「エクセル」で描いた風景画 |
群馬県館林市の堀内辰男さん(77)は、パソコンの表計算ソフト「エクセル」で風景画を描く、異色の画家だ。メーカーの技術職を退職後、独学で絵とパソコンを学んだ。昨年9月には初の個展を開催。「人の心を動かす絵を描くため、いつまでも自分を追い込みたい」と、力強く語る。
エクセルの図形描画機能を使って線で輪郭を作って着色。樹木の場合は葉や幹、花といったパーツを作り、重ね合わせる。大作になると「数えられないくらいのパーツ」が必要で、制作期間は1カ月にもなる。
表計算ソフト「エクセル」で描いた風景画と堀内辰男さん=2017年12月 |
データを印刷するため、大きな絵にするのが容易で色も豊富だ。作品は海外メディアでも取り上げられ、米国や英国など各国から購入希望のメールが相次いでいる。
堀内さんは約35年間、技術者として電機メーカーや自動車部品会社で勤務し、紫外線殺菌装置などの開発に携わった。「審美眼を持ち、良いものとは何かを追求してきた」と自負する。
小生、エクセルはすぐ開けるが、残念ながらこのような絵を描く根気は全く持ち合わせていない。小生より年上にも関わらず、絵の才覚、情熱、熱意、根気が備わった人のようで素晴らしい!
その原動力は「人の心を動かす絵を描くため、いつまでも自分を追い込む」ことにあるという。爪の垢を煎じて飲むしかこのような絵は描けないだろう。
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