2018年1月20日土曜日

それでも死刑廃止?


今から23年前に発生したオウム真理教による地下鉄サリン事件では、940人が倒れ6人が死亡したという。



1995年3月の地下鉄サリン事件で実行犯を車で送迎し、殺人罪などに問われた元オウム真理教信者高橋克也被告(59)の上告審で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は19日までに、被告の上告を棄却する決定をした。18日付。一、二審の無期懲役判決が確定する。異議申し立てはできるが結論が覆った例はなく、教団を巡る刑事裁判は95年3月の強制捜査から約23年を経て、事実上全て終結した。

一連の事件では、教団幹部ら約190人が起訴された。松本智津夫死刑囚(62)=教祖名麻原彰晃=ら13人の死刑、5人の無期懲役判決が既に確定。今後は執行の検討が本格化するとみられる。

弁護士一家殺害、松本サリン事件等を含め、オウムとは何の関わりのない人たちが殺され亡くなった。23年も経過しているのに犯人の死刑執行された者は誰もいないというから驚きである。
昨年10月6日、日弁連(日本弁護士連合会)が死刑の廃止を目指す宣言を採択した。世界的に死刑は廃止の流れになっていることが背景にあるとみられ、確かに世界各国のうち約50%は死刑を廃止しており、更に残りの約半数が事実上死刑を過去10年間行っていないのだとか。日弁連は、弁護士が活動をする上で必ず属さなければいけない法律上の組織である。所属必須の組織である日弁連がこうした宣言をして良いかどうかの議論もある。

10月6日、日弁連のシンポジウムで流された瀬戸内寂聴さんのビデオメッセージ では、
「殺したがるバカどもと戦ってください」と語ったという。「人間が人間の罪を決めることは恥ずかしい」とした上で「人間が人間を殺す事は一番野蛮な事」、「みなさん頑張って『殺さない』って事を大きな声で唱えて下さい」、「殺したがるバカどもと戦ってください」といった発言したという。

それまで尊敬の念を持っていた瀬戸内寂聴さんであったが、こんなことを語ったのだという。
被害者の家族はどんな思いでそんな話を聞いただろうか。
今までのイメージが「どうしょうもないばばあ」に成り下がってしまった。

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