2020年7月11日土曜日

トンネル貫通の万歳三唱

昨日(10日)、新北陸トンネル(19.8km)が貫通したという。そんなニュースに接すると、自分の経験した数々の貫通式が思い出される。
貫通式では必ず万歳三唱が行なわれる
2023年春に開業する予定の北陸新幹線・金沢―敦賀間の新北陸トンネル(全長19.8キロ)が10日、貫通した。同区間の最長のトンネルで、北陸新幹線全線では2番目に長い。想定より地盤が軟弱だったため、掘削工事は予定より3カ月ほど遅れた。鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、工事に新型コロナウイルスの感染拡大の影響はないという。

軟弱地盤の補強工事で貫通が3ヶ月間遅れが生じた
時は1973年(昭和48年)1月31日、自分は山陽新幹線大野トンネル貫通式に臨んでいた。
広島新幹線工事局長が最後の発破スイッチを押した瞬間
施主側と請負業者が鏡割りした樽酒で乾杯し貫通を祝った
自分の担当現場だったので感慨ひとしおのものがあった
地元が新幹線建設反対運動をしていたので広島県内で最も遅い貫通式だった
これは大野トンネル貫通の1年前に貫通した廿日市トンネル貫通式で
さらに遡り、中央本線多治見・土岐津間新虎渓トンネル貫通式(昭和39年)
実は高校3年の学園祭で北陸トンネルの記録映画を見て、「俺もあんな仕事をしたい」と思った。
当時の記録写真
その頃、トンネル掘削工法で「大型ドリルジャンボ方式」が導入され、掘削スピードが格段にアップしたのであった。
しかし、技術革新が凄まじくNATM(ナトム)工法が採用され支保工なしで掘削可能になったため、掘削スピードはさらにアップ、最近では大口径ボーリングマシンが大活躍しているところである。

残すところ開業まで2年半、かなりハードな工程管理が求められる。国鉄から分離したのが昭和40年4月、鉄道建設・施設整備支援
機構の担当される皆さんにエールを送ろう。

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