昭和37年(1962年)に住居表示法が施行された。それ以降、約900町がどんどん新町名に変更され500町以上の名前が消えた。
昭和36年3月まで大学病院前大通りの運送屋の2階に間借りしていた場所の町名が「三所町」(みどころまち)だった。
旧三所町(みどころまち)大学病院前大通り |
写真左の「シラサワ写真館」は数十年前もここにあった。
今では石引〇丁目〇〇番〇〇号に変更されて60年過ぎた。この界隈だけでも土取場町(ちっとりばまち)や上鶴間町、下鶴間町などが消えてしまった。金沢市内の903町のうち、整備対象となった753町が214町に再編されたのである。
それが近年になって一部は藩政期から伝わるものの、戦後に姿を消した町名の復活が続いている。1999年以来、20の旧町名から「旧」が取れ、2020年は金石(かないわ)地区で新たに五つが復活する見通し。
旧町名が復活した金石味噌屋町について地元の消防署員らに説明するボランティアガイドの纓田さん。
町名を示す標柱では「旧」の文字が埋められた=金沢市で
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上伝馬町の友達の家に遊びに行ったこともあった。浅野川のほとりに料亭が軒を連ねる主計(かずえ)町、飲食店がひしめき合う木倉(きぐら)町や柿木畠(かきのきばたけ)--。どれもこれ懐かしい。
主計町では昨年、旧町名復活20周年記念事業を施行した。
旧町名復活20周年記念事業で賑わう主計町 |
郵便配達が困難かも知れないが、やはり旧町名に復活させたい。独特の文化が失われていくのだ。
1 件のコメント:
金沢での旧町名の碑をめぐっている方が居られます。
このブログは、好評のようです。
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