2019年8月2日金曜日

川の異変

5月に3年ぶりとなった空き家の掃除に行った。家の老朽化が著しく進んで何とかしなくちゃならないと危機感を持った。その際に見たのだが、家の50mほど離れて町野川が流れており、石井橋が架けられているのだが、川の様子が全く違ってきているのに驚いた。
何と川一面に草が生い茂っているのである。

幼いころ釣りをした石井橋
こんなに川面が草に覆われていた
なぜこうなったか考えると、遥か上流に北河内ダムというものが平成22年に完成して、流量が極端に減少したため草が繁茂したのだろう。

柳田村は「平成の大合併」により石川県最後の村となっていたが、2005年3月1日に鳳至郡能都町、珠洲郡内浦町と合併して鳳珠郡能登町となった。

2009年12月から試験湛水が開始され、2010年2月23日には50年に一度見られるかどうかの非常用洪水吐4門からの越流が見られた。2010年8月29日に竣工式が行われた。

実はこのダムと関りがあった。買収区域内に猫の額ほどの山林があったので、地権者の会に数回参加したことがあった。イベントにも招待があって何回か出席もした。




平成22年10月に竣工した
昔の川の状態を写した写真を探した結果、昭和43年に能登巡りをした時に石井橋で写した写真を見つけた。

ダムが出来るまでは川面はとても奇麗だった
ダムが完成してやがて10年を迎える。洪水の恐れは解消したのだけれども川の流れの情緒が失われてしまったのが悔しい。

ダムサイトに設けられた小公園

昔乗っていたウインダムが写っていた
ダムの近くに「やませみ湖」と名版が建てられた公園に、土地提供者全員の名前を記した記念碑も建立されている。

そんなことから、川面の草を思い浮かべると複雑な心境となるのである。

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