2018年10月24日水曜日

駅西地区開発功労者が引退

全国最高齢県議は88歳、ご存じ金沢市出身の金原博氏が引退されるというニュースがあった。
金原さんの政治信念は以下の通りである。政治家には人それぞれの来し方がある。衆議院議員、参議院議員として国政の舞台に立つ政治家には、日本という国家のあるべき姿をデザインする仕事があり、都道府県議会の議員には、自分たちの郷土の礎となって、地域社会の発展に一身を投げ打つ責務がある。「政治家の来し方」という言葉には、そうした使命に向き合って生きてきたか否かを問う重い意味が宿っている。 

都道府県議で全国最高齢で、石川県議12期目の金原博県議(88)=未来石川=が来春の県議選に出馬しないことを表明したという。
金沢市議1期を経て、1971年に県議に転身して以来、半世紀にわたって議員を務め、地方自治の歩みを見てきた人。地方議員のなり手が全国的に不足する中、議員として大切な資質について、金原氏は「誰にも負けない専門性を持ち、論理的な提案をできること」を挙げた。 


 ――引退を決断した理由は。
「これまでは、『生きとる限りやる』と答えていたが、体力的な面を冷静に考え、そろそろだと思った。家内を3月に亡くしたことで、家族との時間を大切にしようと、9月議会終了後に引退を決断した」

 ――後継に娘婿で北陸放送アナウンス部担当部長の長田哲也氏(59)を指名した。
「後援会から『今後、地域の課題の解決を誰に頼めばいいのか。後継者を作る責任はお前にある』と言われ、次女の夫にお願いした。最初は、しゅん巡したが、今月上旬に決断してくれた」

 ――議員のなり手不足は全国的な課題だ。

「選挙にはお金がかかるし、市民の目は厳しく、4年に1度は審判を受けなければならない。それでも、地域の人はいざという時、県や市町との橋渡し役となる議員を必要としている」 

――議員の資質として大切なものは何か。
「誰にも負けない専門性を一つ以上持つこと。そのために勉強を続け、論理的な提案をできるようにすることが必要だ。全分野にわたって役所側以上の見識を持つことは難しいが、得意分野を持つ議員が必要とされる」

 ――県議会では昨年、珠洲市選挙区(定数1)と鳳珠郡選挙区(穴水町と能登町、定数1)を合区とする条例案が可決された。
「能登地域は人口が少なく、1人の議員が抱える地域が広い。議員の負担も大きく、地域全体を見ることが難しい。定数や区割りを検討する際には、地域の面積も考慮することが必要かもしれない」

 ――県議生活で印象に残る仕事は。
「金沢駅西地区の区画整理事業だ。最初は猛烈な反対を受けたが、県庁も移転し、駅西の風景は様変わりした。(街づくりは)私の専門分野となった」

中高生の頃、大和の屋上から金石方面を眺めれば、北陸線から西方は田園風景が広がっていた。今では1枚の田圃を見つけることが難しい程である。
駅西以西の発展は金原さん抜きではあり得なかっただろう。
その功績に拍手を贈りたい。

3 件のコメント:

金谷智子 さんのコメント...

金原博

金原博 さんのコメント...

金原博

金原博 さんのコメント...

金原博