2025年10月29日水曜日

腎臓がんでお世話になった先生が北國文化賞受賞

今朝の新聞で、医科大でお世話になった泌尿器科の宮沢克人先生が北國文化賞を受賞されるという。宮沢先生は医科大の学長になられたのだが、今も泌尿器科の教授でもあらせられる。その宮沢学長が第79回北國文化賞、第58回北國芸術賞を受賞されることになり、贈呈式は11月3日午後1時から、金沢市の北國新聞赤羽ホールで行われる。

《昨年元日に発生した能登半島地震では3月末までに医療スタッフ延べ360人を被災地に派遣し、入院600人、外来700人の患者を受け入れた》
学長就任後に相次いだ災害は、まさに金沢医科大の社会的使命を問われる出来事だった。1月2日から患者の受け入れを始めた。大学の近くで救急車が数十台、被災地に向けて行列をつくっていた。金沢医科大は能登からすれば金沢への出口であり、金沢からは能登への入口に立地している。

金沢医科大学長 宮沢克人氏

学長でありながら、毎週火曜日は泌尿器科の待合室が人で溢れかえる。宮沢学長が応診される指定日なのだ。だいたい癌の手術について、本人と家族に説明される日が火曜日となっている。宮沢氏曰く、「
我々は医師と看護師の養成機関であり、地域に貢献する医療人を育成することは大きな役割の一つです。地域医療にとって大切な「人を思う力」を養うため、入学から卒業まで一貫した倫理教育を実施し、医療人としての心構えを学ぶカリキュラムを取り入れています。県内の各医療圏で臨床実習を行い、地域の医療機関との連携を拡充する取り組みを進めています。」

学長ともなれば応診は教授に任せれば・・・と思うのだが、この先生は一医師として患者に向かっておられる。今時でもこんな先生がおられるのだ。

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