2024年7月4日木曜日

親父のチャレンジはいしり作りだった

5歳か6歳だったと思うが、親父がイカのベト(内臓)を鍋に入れてかき回していた。後で分かったのだが、それはイシリを作っているのだと知った。子供心には魚の腐った匂いだったから、きたないものをかき混ぜているように思えた。
そんなことがあったのを忘れかけた頃、おふくろが「イシリができた」と云った。
それを舐めてみたが、とてもうまいとは言えない代物だった。どこか作り方が違ったのだろう。それ以来、イシリにはご無沙汰となっている。


能登半島地震の被災地で作られる特産品の消費を進めようと、「いしり」や「いしる」と呼ばれる能登地方の魚しょうを使った定食の提供が金沢市で始まったという。
「いしり」や「いしる」を使った定食は、金沢市広坂にある行政庁舎の食堂で提供が始まった。
企画した北陸農政局によると、定食の提供は7月の毎週水曜日に行われ、一般の利用も可能ということで、3日は、炊き込みごはんや白身魚のあんかけ定食が出され、訪れた人たちは独特の風味を楽しんでいた。


農林水産省は、ことし3月魚介類を発酵させて能登地方で作られてきた「いしり」と「いしる」を、地理的表示保護制度に登録し、地域ブランドとしての保護を進めていますが、この制度に登録した11の事業者のうち5か所が、能登半島地震の影響で現在も営業ができない状態だという。
定食を食べた60代の男性は「こくがあって魚介のうまみが口いっぱいに広がります。こうして食べることで応援できるとうれしい」と話していた。

しかし、食べず嫌いと思うが、子供の頃のトラウマが尾をひいて、どうしても食べる気がしない。

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