うがい薬騒動

どういう噂が流れたのか知らないが、トイレットペーパー買い占め云々でドッと我先にと購入者が殺到し、あっという間に商品棚が空っぽになったという騒動が収まってまだそんなに経過してはいない。
テレビで〇〇が健康に良いと流れた途端、スーパーの棚が瞬く間に空っぽになる。バナナが良いと流れるとバナナの棚もあっという間に空っぽ。
先日も、脂肪を取る効果が大きいということで、もち麦や杜仲茶を買う人が殺到したという。

現在の話題では、うがい薬がコロナ感染防止に効果があると吉村知事の会見がテレビで放送された途端、薬局の棚からうがい薬が消えてしまったという。ただそれだけではない。
大阪府歯科保険医協会が、殺菌効果のあるポビドンヨード配合のうがい薬が新型コロナウイルス感染対策に効果があると発表した大阪府の吉村洋文知事に、異例の抗議文を突きつけたことが7日、分かった。

昨日、吉村知事の会見が放送されたので、どんな内容なのか注目して見ていた。注目したのは、うがいをすれば病状が劇的に改善されるのかどうかだった。
ところが、そうではなくて、うがいをすることでコロナ菌保持者の口から飛び散る菌がうがい薬の効果でなくなるというものであった。これは当然のように素人にも分かる理屈である。感染が蔓延する中で、知事とすれば最も安価で誰でも出来るうがいで感染防止を図りたいという気持ちがにじみ出ていた。

だが、数日前にこんな記事が掲載された。
４日、「嘘みたいな本当の話」と切り出し、ポビドンヨードを含むうがい薬で「コロナに打ち勝てるんじゃないか」と“ドヤ顔”で会見した吉村洋文大阪府知事。５日は一転「誤解がある」「予防薬でも治療薬でもない」と火消しに走った。たった１日で態度が変わった「イソジン吉村」が扇動する社会実験は極めて危うい。

この記事によると、吉村知事が心変わりして火消しに走ったとしているが、この記事を書いた記者は知事の意図を曲げて、わざと面白おかしくしているように見える。複数のマスコミが一斉に吉村知事をたたいた。
しかし、冷静な知事に「あんたの勝ち」と軍配を上げようではないか！