7月場所が終わった。誰も予想出来なかった照ノ富士が見事優勝した。
15年の大関昇進後は、けがと病気との闘いだったという。両膝の負傷に加えて、C型肝炎、糖尿病なども患い、移動の際は人の手が必須だった。トイレに行くのさえ容易ではなかった。幕下陥落が決定した18年6月に両膝を手術。右膝は前十字靱帯(じんたい)が、左膝は半月板がなくなった。そんな状態で序二段となって、親方に廃業を申し出たが、親方は先ず病気を治してから判断しても遅くないと引き留めた。そこから這い上がって今場所にようやく再入幕を果たした。その照ノ富士が優勝するとは誰が予想出来ただろうか。
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優勝濃厚と見られていた朝乃山に勝った! |
5年ぶりの優勝だという。前回の優勝は23歳、いけいけどんどんで何でも出来た時代だったから優勝してしまった感があるが、今回は・・・と涙ぐんだ。
13日目、朝乃山が難なく勝つと思っていた一番が寄り切りに破れた。この一番で照ノ富士が「これが俺なのだ」とばかり実力を見せつけた感がする。
逆境のどん底に喘ぐ者にとって、この優勝はどれだけ励みになるか分からない。照ノ富士の今後のさらなる活躍を期待したい。おめでとう照ノ富士。
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