今朝の新聞では知事選で自民対自民の対決が何件かあったと伝えている。副大臣の忖度発言が災いした云々という記事もあった。
最も目を引いた記事は北海道知事選だった。
与野党が全面対決する構図となった北海道知事選挙は、与党側が推薦した元夕張市長の鈴木直道氏が初めての当選を果たした。野党色の濃い北海道にあって圧勝といえる。
▽鈴木直道(無所属・新)当選 162万1171票▽石川知裕(無所属・新)96万3942票
自民党、公明党、地域政党の新党大地が推薦した元夕張市長の鈴木直道氏が、立憲民主党、国民民主党、共産党、自由党、社民党が推薦した元衆議院議員の石川氏を抑え、初めての当選を果たした。
鈴木氏は埼玉県出身の38歳。東京都庁に入り、財政破綻した夕張市に応援職員として派遣されたあと、平成23年の夕張市長選挙に当選し、市長を2期務めた人物である。
北國新聞朝刊 |
鈴木直道氏が高校2年生の時に両親が離婚されて母子家庭になり、経済的な理由から大学進学を一旦諦めた。
その後、東京都職員になり都庁に入庁したのち「法政大学第二部法学部法律学科」に入学した。
法政大学ではボクシング部主将を務め、ボクシングの腕前もハンパなく体育の単位を取るためという理由で始めたのに「国民体育大会ボクシング競技東京都代表選考」で
「フェザー級準優勝」を果たした。
回顧録から
今も夢に見るのですが、夏休みに家屋の基礎工事で木枠にコンクリートを流す現場で働いたことがあります。朝4時に1人で現場に落とされて、夕方の6時、7時までに全部やっておけ、というんです。夏だから暑くて、屋外の現場だから日陰もない。木枠の陰で休んでいたら、夏休みを満喫している高校生が「何やってんだ、こいつ」という表情で通り過ぎていくんです。みんな楽しそうでね。普通の高校生活にあこがれましたね。
あの財政破綻した夕張市に石原慎太郎都知事から「お前が行って何とかしろ」と指名されたという。石原都知事の人間を見極める能力・眼力に恐れ入るのみだ。
そして鈴木直道氏は期待に十分応え、平成23年の夕張市長選挙に当選し、市長を2期務めた。
選挙戦で鈴木氏は「ピンチをチャンスに」をキャッチフレーズにして、夕張市長として財政再建に道筋をつけたとする実績を強調するとともに、道外から投資を呼び込んで地域を活性化させると訴えたという。
そして推薦を受けた自民・公明両党の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層にも支持を広げ、初めての当選を果たした。
きっと期待に応え、北海道の名知事として活躍されることは間違いないだろう。
鈴木さん、おめでとございます!
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