2019年4月11日木曜日

通勤途上の花見

春の冷え込みが続いているが、関東地方では積雪があると予報されている。
金沢でも通勤時間帯の「人と桜の模様」が昨日の夕刊に掲載されていた。


こんな風景を眺めて、もう10年以上も経過した自分の通勤途上の風景に思いを馳せた。
平成10年4月に転職先へ通勤することになった。通勤手段は自宅前のバス停からバスに乗って大和の前か次の金劇前で降りるのだが、大和の前で降りる場合は竪町通りから幸町庁舎まで歩いた。ある間隔で設けられたスピーカーのある道路はここしか見たことがない。
金劇前下車の場合は、犀川大橋手前の市道を左折してしばらく歩いて犀川河川敷の芝生を踏んで歩いた。
このルートは最高に気分が良かった。アオサギがじっと川面を見ている姿、カモが群れを成して泳ぐ姿、どれも風情ある風景に溶け込んでいた。こんな通勤を9年間も続けた。

そして最も楽しんだ時季は今頃の通勤花見だった。
犀川の堤防となっている市道に、桜並木があった。その桜は長谷川等伯の絵に描かれているような老木の桜並木なのだ。

このボリューム感が素晴しい
河川敷に大きく枝が張り出している様は壮観
毎日通勤の醍醐味
桜橋から寺町に至る坂の桜も風情がある
桜が咲く季節の帰宅時間帯は歌劇座の前を通り、兼六園の花見となる。

広坂通りのぼんぼりと満開の桜
右下は掘を埋めた車道
この風景も人気がある
曲水沿いの桜並木
この曲水沿いの桜並木なのだが、自分が中学生の時、夜桜見物に連れて行ってもらった際に見た桜と全然違うのに愕然とした。老木になって上部の枝が切り払われているのである。あの頃の照明に照らし出された桜並木は、それはそれは見事なものだった。

兼六園から白鳥路を通り、百間掘を歩いた。

それなりに楽しめる白鳥路
通勤花見の最後の見どころ
ここから近江町・武蔵・金沢駅と歩き電車で森本駅から徒歩10分で帰宅した。
あの頃が懐かしいなぁ。



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