2018年12月21日金曜日

名鉄の赤色が絶滅危惧車に

今日の朝刊に
「名鉄の赤色が絶滅危惧車に 「銀色」ステンレスに入れ替え、全体の半分に」という記事が掲載された。名鉄と云えば、小生が昭和36年に就職したのが岐阜駅徒歩10分くらいの東海道線に隣接した場所にあった「岐阜工事局」というところだったが、ちょうどその頃に名鉄名古屋本線(岐阜~豊橋間)に真っ赤な色した特急電車が導入された。

当時は私鉄では最先端の車両だった。
この電車は運転席が2階に設置されているので車両前部は極めて眺めが素晴らしい。
S36年導入のパノラマカー
 その頃は東海道線の電車は冷房車はなく天井の扇風機が回っていた時代である。
なので、土曜日の半ドンは用事もないのに豊橋までこの特急パノラマに乗って往復したものである。組合員証を呈示すれば無賃乗車ができた「よき時代」だったのである。


そんな思い出がある名鉄特急なので、「名鉄の赤色が絶滅危惧車に 「銀色」ステンレスに入れ替え、全体の半分に」という記事に目を奪われた。

名鉄で真っ赤な車両(左)が減り、銀色のステンレス製(中)が増えている。JR東海の在来線もほぼ全てがステンレス製=名古屋市中区で

「赤い電車」のイメージが定着している名古屋鉄道で、新旧車両の入れ替えが進み、銀色のステンレス製が増えている。鋼鉄に伝統の真っ赤な塗装を施した車両は2018年度当初時点で、全体のほぼ半分に減った。メンテナンスのしやすさやコストを削減できることなどが理由だが、慣れ親しんだ人たちには「寂しい」と残念がる声もある。 

 名古屋市内のホテルで6月末にあった株主総会で、男性株主が質問に立った。「銀色の電車ばっかりになっちゃって寂しく思う。名鉄と言えば、やっぱり赤い電車が沿線の人たちも自慢だ」と指摘し、今後の見通しを尋ねた。社側は「パノラマカーを代表にスカーレット(深紅色)が定着していた」と認めた上で、「塗装の車はさびや腐食の防止がなかなかできない」とメンテナンス上の難点を指摘。残る赤い電車も老朽化でさらに引退が進むと説明した。

 さび止め塗装が不要のステンレス車両は、鋼鉄製に比べて製造にかかる期間が短い上、軽くて消費電力も少ないため経済的。増加は全国的な傾向といえる。国鉄時代は鋼鉄製が多かったJR東海は、JR西日本と共同で運行する寝台特急「サンライズ」用14両を除く在来線約1200両が全てステンレスに。東海道新幹線の車両はアルミ合金製。JR東日本も置き換えを進め、山手線、中央線の通勤電車など9割がステンレスかアルミ合金になった。

◆時代の流れやむを得ず

 「名古屋鉄道 今昔」の著書がある交通ライター徳田耕一さんの話 寂しいが、時代の流れでやむを得ない。首都圏の人口が多い地域を走る京急とは収益力に大きな違いがあり、「ステンレスに塗装を」と名鉄に求めるのは難しい。2027年のリニア中央新幹線開業の好影響などで乗客が増え、名鉄が豊かになれば、一部の象徴的な特急で「赤い電車」を復活させてくれると期待する。

現在導入されている特急電車 豊橋駅で
新岐阜駅は新岐阜デパートと併設されていたが、そのデパートは今はない。
新岐阜から豊橋までおよそ2時間、往復4時間の涼しい旅を満喫した。
もうかれこれ60年前の出来事。もう一度乗ってみたいなぁ。


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