2017年12月27日水曜日

ちょっとそんなにいいんかなぁ


荒屋団地からバスに乗り香林坊まで行く途中、いつも平日なのに何でこんなに人がいるのかと東山や橋場あたりを通過する時にそう思う。着物を着て街を闊歩するのが流行っているらしい。数人の若い女性グループが特に目立つ。
新幹線が開業してやがて丸3年、だがブームは衰える気配はない。

新幹線開業の年は全国から各種学会が金沢で開催された。ホテルが足りないということで、加賀温泉や富山のホテルに宿泊せざるを得ない人達が多く発生したという。
そんなことから、金沢市内ではホテルの開発ラッシュが続き競争が激化している。新ホテルは近江町市場など主要観光地が徒歩圏内にある好立地を生かし、訪日観光客などを呼び込めるとみている。

あの老舗旅館「加賀屋」を中核とする加賀屋グループ(石川県七尾市)も11日、2019年夏に金沢市中心部でホテルを開業すると発表したのだ。金沢駅や主要観光地に近い安江町に建て、訪日客などの利用を見込む。同グループによるホテル開発は初めてだが、運営を福岡の企業に全面委託する方式を採り「賃料収入を得て遊休地の有効活用を図る」(広報企画課)としている。
加賀屋のホテル計画(このパースはちょっと不自然だ)
また、金沢の近江町市場近くに7月18日、「金沢カプセルホテル武蔵町」(金沢市武蔵町、TEL 076-208-5100)がオープンした。



2018年~2020年にはホテルの大幅供給へ?
2016年11月末の金沢市内にあるホテルは約8700室、旅館、簡易宿所を含めた総数が約9800室あるという。
今後、以上のホテルが順調に建設され開業すると、上堤町・下堤町界隈で、少なく見積もって950室程度供給され、金沢駅周辺では、少なく見積もって800室程度供給される。


合計で1750室程度増える可能性がある。これに、今年だけで30件増加した簡易宿所を含めると…1800室以上は増えることになりそうだというのだ。
1800室増えると、金沢全体の宿泊能力が15%上昇することになるのだとか。

たった2年程度で総客室数が15%増えることは異例の事態と言ってもいいという。10000室を突破することはほぼ確実らしい。 


これらの試算は、あくまで現在のホテル客室数に変動はない前提での単純計算。
金沢の観光客は新幹線開業前の2014年度で844万人。
仮に、観光客を15%増加させようとすれば、126万人/年の増加が必要だという。

北陸新幹線金沢開業効果は続いているものの、開業年の”異常事態”からは落ち着いてきているらしい。仮に観光客が減少傾向で客室数が1800室増えると、既存のホテルが打撃を受け、閉店に追いこまれる可能性も否めないとある業界筋。

2021年の北陸新幹線敦賀延伸では加賀温泉郷の旅館と金沢市内のアクセスも向上する。ホテルや旅館のつぶし合いになることは避けて、観光客やビジネス客の増加で共栄共存というのが理想的なのだと関係者はいう。

かつてボーリングが全国的にブームとなった時、奥能登にもボーリング場ができた。が、数年後くらいで倒産した。そんなケースにならなければいいが・・・と心配するのは余計なことかな。

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