2017年12月19日火曜日

銭湯談義

ちょっと長い名称だが、石川県公衆浴場業生活衛生同業組合金沢支部(要するにお風呂屋さんの組合)が、利用者漸減の中、危機感を持って銭湯の利用を広めようと、市内二十一カ所の全ての銭湯を巡ってもらうスタンプラリーの企画を始めた。

組合ができたのは昭和23年、当時市内のお風呂屋さんは118か所もあったという。
高校生だったころ大学病院前に住んでいたのだが、直ぐ近くに「大学湯」があったし、小立野電停付近から南に入った小路に「白山湯」、石引通のスター劇場近くにもそれはあった。金沢市内はどこも400m程度に一つくらいは銭湯はあった。その数118か所。
昭和40年代になって郊外の宅地開発が活発になり、新築住宅に風呂場が当たり前のように設置されるようになった。

子どもの頃、親父と叔父の家に貰い湯に行った。風呂桶の狭い風呂に2人が入るのが精いっぱいだった。自宅に風呂が設置されると、近所の人達が貰い湯に来たものである。
東京や大阪の銭湯は能登出身の経営者が大半だと聞いたことがある。そこも時代の変遷とともに淘汰されたが、マンション経営に切り替えて資産家になっていると聞く。

さて、同業組合は利用の増加や新たな客の獲得につなげようと「かなざわおふろ旅スタンプラリー」と名付け、十月上旬に始めた。各銭湯の番台にカードを提出し、スタンプを集めて支部に郵送すると、「マイスター」の認定証と記念のタオル、トートバッグが贈られるのだという。

新聞記事によると、組合の松永支部長は「日本の文化の銭湯があと数年で消えてしまうのではと危惧している。何とか食い止めたい」とあいさつ。休日には一日二、三カ所を回ったという平井さんは「今まで知らなかった小さな路地や歴史をたどる楽しみを味わうことができた。金沢の知らないことをさらに知りたいと思った」と話した。


森本支所でシニア向けに銭湯の格安割引券が配付されている。1日2,3か所も回る馬力はないが、諸江湯がお勧めと聞くので行ってみようかなぁ。

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