2020年6月26日金曜日

昔、何度もみた映画が人種差別?

途中に休憩時間があるのには驚いた。まだ二十歳前後に観た映画だった。驚きはそれだけではなかった。邦画がカラー化したのは昭和30年代前半なのに、昭和14年に製作された映画がカラーだったのである。それも極自然な色合いだった。
その映画の題名は「風と共に去りぬ」。この映画のクライマックスはアトランタが紅蓮の炎に包まれ住民が逃げ惑う中、ビビアンリー演ずるスカーレット・オハラが馬車で脱出する場面だった。

先月、警察官に黒人が殺害されてから人種差別反対を唱えるデモがアメリカ各州はおろか、全世界にもデモが行なわれるようになった。このことから、この映画が配信停止となっていたが、本編映画の前に4分半の動画により解説をつけることで配信再開となったという。
この映画はテレビでも何度も放映され、その都度鑑賞した映画である。


米動画配信サービス「HBO Max」は24日、奴隷制の描写などが問題視されている映画「風と共に去りぬ」について、南北戦争で奴隷制を守ろうとした南部を美化し、「奴隷制の恐ろしさを否定している」などと解説した約4分半の動画を本編開始前に付けた上で、配信を再開した。
本当はバトラーよりこのアシュレが好きだったが・・・

解説動画では、アフリカ系の映画批評家でシカゴ大教授のジャクリーン・スチュワート氏が、「映画は奴隷制の残虐性に触れることなく、南部を優雅で美しいものとして描いている」と指摘。1939年公開の映画の制作時点から抗議があったことなどを紹介しつつ、「議論のためにもハリウッドの古典映画が元のままで提供されることが重要だ」とした。

そもそもこの映画に黒人が出演しているものの、差別的シーンは皆無であった。出演している黒人女優は何度も受賞に輝いた名女優なのだ。配信停止と聞いて「そんな馬鹿な!」と思ったが、再開されたというニュースで安堵した。

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