2023年6月28日水曜日

今はどこにもないジャングル風呂の思い出

昭和42年の春、2年半の2か所の現場事務所勤務を終え岐阜市にあった本課(土木課)へ転勤になった。これ幸いとして、課の若い衆3人で九州方面の旅行を計画した。当時、新婚旅行のメッカといわれた宮崎日南海岸、池田湖、指宿温泉を観光することにした。

青島・日南こどもの国は新婚カップルで溢れていた

池田湖では初めてコーラを飲んだ。「これはあんまりうまくないなぁ」といいながら何とか飲みほした。池田湖から指宿温泉に移動した。宿泊場所は国鉄共済組合の保養所だった。到着してから「ジャングル風呂に行ってみよう」と話が決まり、指宿観光ホテルに向かった。このホテルは今はないというが、大規模なホテルで大いに賑わっていた。入浴料金はすっかり忘れたが、それはそれは想像をはるかに超えた大規模な浴場だった。ヤシやバナナ等の樹木が茂り、なん十か所もあるとてつもない大規模なシャングル風呂だった。男女フリーなので、木陰の浴場に身を潜め、女性客が来るのをニヤニヤしながら待った。足がふやけるくらい待ったが、2,3人のおばあちゃん方しか来ることは無かった。そんな思い出が残るジャングル風呂だが、現在は団体客が殆どなくなり温泉宿は見る影もない。平成10年、県内に転職したが、課の旅行で積み立てはしていたものの、若い衆は温泉旅行は行きたくないというので、市内の高級料理店巡りに変更した。自分の若いころとは全く別の世界となってしまった。

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