だが、その会社は従業員がやったデマ発信は反社会的行為だとして謝罪したのである。
何と素晴らしい会社だろうか。もう一度就職するとしたら、この会社に就職したい!
一方の踊らされる人間の心理としては、自分を振り返ったとき全否定できないという思いがする。トイレットペーパーの製造工場が山積みされた在庫状況をTVに映し出していたが、業界あげて心配無用と声高に叫んでも「ついでだから買っておこう」となって、結局いつまでも品薄状態が続くことになる。
深刻なのはマスクが買えないことだ。マスクが無いからと云ってマスクなしで電車に乗り、咳やクシャミをしようものなら袋だたきにあう時勢なのだ。
しかし、金沢のドラッグストアーには入荷しても瞬時に売り切れとなって購入はいささか困難である。開店1時間前くらいには並ばないと買えないのだろう。
12月に町会から学童見守りボランティア組織に2万円の謝礼金が届けられたので、入浴剤やホッカイロのほかマスクを2箱づつ配布した。購入先は「ムサシ」だったが、何の問題も無く購入できた。しかし、現在の棚は空っぽである。そのマスクももうすぐ底をつく。どうしよう。
武漢で感染者激増した1月は中国人が買いだめした |
そんな腹立たしいニュースの中に心温まるニュースもあった。紹介しよう。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマスクの品薄状態が続く中、ふじみ野市で一日、マスクを切らした花粉症の女性会社員(42)が、未明からドラッグストアの開店を待っていたところ、事情を聴いた見知らぬ男性が、いったん帰宅して持ってきたと思われる新品のマスク六枚を手渡して立ち去る出来事があった。
女性は「困っている自分に大切なマスクを分けてくれた温かい気持ちに、心からの感謝の気持ちを伝えたい」と話している。 (中里宏)
この女性によると、毎年の花粉シーズンにはマスクを数箱用意して備えてきたが、「今年は油断しているうちに、どこの店でも買えなくなってしまった」。
マスクが残り数枚になった週末の二月二十九日、午前六時半からドラッグストアの開店待ちの列に並んだが、自分の目の前で売り切れに。「もっと早く並べば買えるかも」と、翌一日は夜明け前の午前五時半に、自宅から自転車で三十分のドラッグストアに並んだ。
しばらくすると散歩中の四十~五十代とみられる男性から「今日は店で何かあるんですか」と声を掛けられた。女性が事情を話すと、男性は「それは大変ですね」と言って立ち去った。
約四十分後、再び現れた男性から「これ、少ないけど使って」と新品のマスク六枚が入ったビニール袋を渡された。女性は渡されたのがマスクと気付き、立ち去る男性の背中に慌てて「ありがとうございます」と声を掛けるのが精いっぱいだったという。
女性は「『知らない人から渡されたものは…』という方もいるかもしれないが、男性は目の前の困った人に、できることはないかと考えてくれ、寒い中わざわざ戻ってきてくれたと思う。その気持ちと行動が本当にうれしかった」と話している。「感謝の気持ちを伝えたい」と、ふじみ野市役所にこの出来事をメールで伝えた。
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