2019年5月24日金曜日

高齢者は「自信過剰」か?

昨日、ホームセンターへ行った際、付けようと思いながら何日も経過していたので「シルバーマーク」を購入してマイカーに貼りつけた。
「俺もそんな歳になったんだなぁ」と改めて自分の「歳」の認識を新たにした。
そして、いつまでできるかなぁ・・・と、今問題になっている免許返納が頭をよぎった。


池袋の事故が起きた翌週、東京都内では、免許返納者が前の週から2割以上も増え、1,200人以上にのぼっていたことがわかった。
さらに、ゴールデンウイーク明けの3日間だけでも、1,200人以上が免許を返納している。


81歳で免許返納した人は、「若い時は『アッ!』と思ってもなんとかなったけど、年を取ったら無理だと思う。80歳過ぎたら、やめた方がいい」と話した。
妻は、「『パパもうやめて』って、孫たちもみんな。加害者になってもいけないし、被害者になってもいけない」と話した。


友人の車で認知機能検査を受けに来た女性(85)は「運転はまだまだできる」と話した。
道路交通法の改正で、2017年3月から75歳以上の高齢者に対する認知機能検査が強化された。「認知症の恐れあり」と判定され、医師が認知症と診断した場合、免許取り消しの対象となる。沖縄県内では17年3月から18年末までに計4件の取り消しがあった。

だが、運転操作の実技見分で脱輪しようがポールにあたろうが免許取り消しとはならない。
第2分類とされた人は、ドライブレコーダーを使った実技講習が義務付けられる。女性は現在自家用車を持ってはいるものの、事故を心配する息子から「運転はしないでほしい」と説得され、ここ半年は運転を控えているという。

 ■「車がないと…」
しかし女性には「車がないと好きな場所に出掛けることもできない。運転自体は怖くもないし問題はない」と不満が残る。運転はせずとも免許更新するのは「いつか運転するときのため、ボケ防止のため」。高齢ドライバーの事故をニュースで見るが「自分が起こすとは思わない」と言う。

同教習所によると、認知機能検査受検者の約2割が「認知症のおそれ」「認知機能の低下」の第1~2分類に入る。49点未満の第1分類の人は医師の診断書提出が義務付けられ、認知症と判断されれば免許停止か取り消しとなる。

受検者の中には第1分類に近い第2分類に入る高齢ドライバーもいるが、担当官は「点数が1点でもクリアしていれば運転するなとは言えない」。その上で「家族が危ないと判断すれば認知検査に関係なく免許証返納を促してほしい」と話した。


 
運転免許を自主返納した金沢市窪の乙村董(ただす)さん(89)が二十三日、金沢市押野公民館で講演した。乙村さんは返納後に感じた暮らしの変化を紹介。参加した地域住民約八十人が自主返納に理解を深めた。 



乙村さんは友人と高齢ドライバーによる事故が話題になったのがきっかけで、二〇一五年秋に運転免許を自主返納した。
初めは賛成していた妻も、不自由に感じて繰り返しチクリと言われた」。乙村さんは返納後をそう振り返り、「はっきり言って不便」と説明した。

一方で、車を使わなくなったことによるメリットも挙げた。家からバス停、バス停から公民館へと、これまで車で移動していた距離を歩くようにした。一日に二~四キロほど。「季節の移ろいを感じられるし、健康になった」。バス停で地域住民と会話するようになり「地域のつながりも生まれた」と語った。 


運転免許を自主返納した経験を話す乙村董さん=金沢市押野公民館で

講演会場となった押野地区は山間部と異なり、公共交通機関の利便がいい地域。乙村さんは「便利なところですから返納も考えてみては」と提案した。「身をもって不便さを感じたから、絶対に、とは言えません」と断った上で「でも、事故は取り返しがつきません」と強調した。

講演は六十歳以上の地域住民が参加する「そよ風学級」の一環。
県警によると、運転免許の自主返納は増加傾向にあり、昨年は過去最多の三千五百八十二人(うち六十五歳以上は三千四百九十九人)に上った。 

高速を使って富山に行くとき娘が女房に、「お父さん危ないぞいね。やめるように言ったら」と云ったという。娘から見ると親は余程高齢に見えるらしい。
「あほぬかせ。おれはまだばんばんや、娘にそういうとけ」と女房に言った。
女房は「高齢者ほど自信過剰になるそうや。あんたも自信過剰や」
そんなふうに見られる年になったということだが、少しでも「あれ?」と思うようなことがあれば躊躇せずさっさと返上しよう。

だけど不便になるなぁ。



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