レーザー撮影の結果、島の天端を覆う樹木を取り除くと平坦だということが分かった。
「見附島(みつけじま)」の精密撮影で、頂部の形状が17日までに初めて確認されたという。ドローンでレーザー撮影した画像から、島のてっぺんを覆う草木を取り除いたところ、頂部は平らな地形であることが判明した。島は5月の最大震度6強の揺れを含む一連の群発地震で崩落が進んでおり、レーザー撮影は島の姿を立体的な映像として記録に残すことで、保全に活用する。 見附島の頂部はモチノキやタブノキの群落があり、これまで地形の詳細は分かっていなかった。
島の頂部は平坦地だった!
島の間氷期は二つの氷河期の間に位置し、温暖で海水面が上昇していたとされる。見附島を構成するのは、珪藻土が堆積した泥岩の層で、もろく、波の浸食を受けやすい。間氷期に島の頂部は海水面付近にあり、波で平たんになった後、地盤が隆起して現在の島の原型ができたとみられる。
石川県立大の柳井清治特任教授は、見附島の北東側の珠洲市三崎町小泊~蛸島町、南側の能登町赤崎海岸で、見附島とほぼ同じ高さの階段状の海岸段丘が確認できることを挙げ「島はもともと、陸地とつながっていた可能性がある」と指摘した。
●ドローンで撮影(今年5月)
今年の5月、ドローンによる見附島のレーザー撮影は、北國新聞社が珠洲市と締結した包括連携協定に基づく取り組みとなる。建設コンサルタント「地域みらい」(中能登町)が撮影を担当し、画像処理、分析を進めた。
このように見付島の現況が明らかになったので、これ以上の風化進行は何らかの防止措置を講じる必要がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿