大の里が10勝目を挙げ、いよいよ幕内昇進が現実味を帯びてきた。改めて略歴を調べてみた。
津幡出身ながら中学、高校は糸魚川の能生中学、県立海洋高校と進み、日体大に進学した。新潟の中学を選んだのは親御さんのツテでそうしたのだろう。それが見事功を奏した。大学時代は学生横綱、アマチュア横綱、学生相撲選手権大会個人戦優勝、アマチュア横綱2連覇等々、華々しい戦績を残した。今年の4月6日に母校の海洋高校で入門記者会見を行い、四股名は大正時代の大関の大ノ里萬助や師匠の二所ノ関親方が出世したときに案に上がった四股名である「大の里」となることが発表された。中村本人は二所ノ関部屋を選んだ理由として、部屋の所在地が茨城県阿見町であり誘惑や娯楽の無い環境で相撲に集中できることを挙げている。師匠の二所ノ関はスピード出世に拘らず大相撲の十両以上で年90番取れる体を作ることに主眼を置くコメントをしている。
大奄美戦 |
難なく寄り切った |
新十両会見で大の里は「チヤホヤされるかもしれないけど、まだ新弟子。常に『おかげさま』の気持ちでやっていきたい」と、自身の未熟さを強調し、謙虚に話した。関取となって初めて手にする給料の使い道を問われると、高校時代の田海監督の妻に出世した時に購入すると約束した牛一頭の調達をいつか実現したいと語った。目標は「誰からも愛される関取になりたいし、小さい子に憧れを持たれるような力士になりたい」と、堂々と話した。
炎鵬は故障で休場中、遠藤は不調ながら5勝目を挙げた。輝は昨日久しぶりに勝ち名乗りの4勝9敗。そんな中、大の里の活躍が光り輝いている。来場所の活躍が益々の楽しみとなった。
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