2023年11月15日水曜日

頼りがいのある祭りの助っ人に期待

今朝のニュースで「奥能登の祭り 守るには 参加学生 4市町職員らと議論」というタイトルが目に入った。過疎化で祭りができないという集落が加速度的に増加していると聞いていたが、この祭りボランティアの盛り上がりこそ今の能登にとても大事なことだろう。

奥能登地域の祭りにボランティアとして本年度参加した学生11人が、能登空港(輪島市)で意見交換会に臨んだ。輪島、珠洲、能登、穴水の4市町の職員や住民らと、祭りや地域との関わりをどうやって継続していくか議論したという。
「高齢化による担い手不足だけでなく、帰省して参加する若者も減っている」と、参加して直面した課題に言及した。


県や4市町、県内大学でつくる「能登キャンパス推進協議会」の事業で、本年度は沖波大漁祭り(穴水町)矢波諏訪祭(能登町)黒島天領祭(輪島市)粟津の秋祭り(珠洲市)に93人の学生が参加。主にキリコの担ぎ手や曳山(ひきやま)の引き手として住民らと交流した。

意見交換する参加者たち=輪島市の能登空港で

5班に分かれて話し合った。学生からは「輪島や珠洲に比べると、穴水や能登が行き先になりにくい」など市町ごとのネームバリューに差があると指摘。「祭りの準備が地元の負担になっている」との声もあった。

最後に学生がまとめを発表した。「県内の出身学生でもキリコを知らないことも多い。学祭などでキリコを立ててPRしてはどうか」、「夜遅くまでキリコを担いで、睡眠不足で翌日もあるのはハード。もう少しゆとりのあるスケジュールの方が参加しやすい」などの声が上がった。


日本遺産の第1号に認定された“能登のキリコ祭り”。
近年、全国から注目されていますが、過疎化・高齢化等により担い手が不足し、開催困難になる祭りもでてきてる。県内4大学と奥能登2市2町、石川県で構成される「能登キャンパス推進協議会」では、「能登・祭りの環」学生サポーターとして、能登の祭りにキリコの担ぎ手として参加し、祭りの開催を支援したい学生を募集している。

かつて、在所のキリコや神輿の人足をしたものとして、能登の祭りの伝統行が消えることのないよう見守っていきたい。

0 件のコメント: