奥能登地域の祭りにボランティアとして本年度参加した学生11人が、能登空港(輪島市)で意見交換会に臨んだ。輪島、珠洲、能登、穴水の4市町の職員や住民らと、祭りや地域との関わりをどうやって継続していくか議論したという。
「高齢化による担い手不足だけでなく、帰省して参加する若者も減っている」と、参加して直面した課題に言及した。
5班に分かれて話し合った。学生からは「輪島や珠洲に比べると、穴水や能登が行き先になりにくい」など市町ごとのネームバリューに差があると指摘。「祭りの準備が地元の負担になっている」との声もあった。
最後に学生がまとめを発表した。「県内の出身学生でもキリコを知らないことも多い。学祭などでキリコを立ててPRしてはどうか」、「夜遅くまでキリコを担いで、睡眠不足で翌日もあるのはハード。もう少しゆとりのあるスケジュールの方が参加しやすい」などの声が上がった。
日本遺産の第1号に認定された“能登のキリコ祭り”。
近年、全国から注目されていますが、過疎化・高齢化等により担い手が不足し、開催困難になる祭りもでてきてる。県内4大学と奥能登2市2町、石川県で構成される「能登キャンパス推進協議会」では、「能登・祭りの環」学生サポーターとして、能登の祭りにキリコの担ぎ手として参加し、祭りの開催を支援したい学生を募集している。
かつて、在所のキリコや神輿の人足をしたものとして、能登の祭りの伝統行が消えることのないよう見守っていきたい。
かつて、在所のキリコや神輿の人足をしたものとして、能登の祭りの伝統行が消えることのないよう見守っていきたい。
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