のり面崩壊の報道写真で、ちょっと気になる「あるもの」が目についた。それは何かというと、ヒューム管がむき出しになっているのが注目される。これがどう埋設され、それがのり面内部にどういう経路で地上に出て排水処理していたのかという問題である。
路面下部60cmくらいの深さに径30cm程度の配水管が見える |
念のためもう一度、排水端末経路が分かるかも・・・と考え、原状のり面状態が分かる3D写真を見てみた。
ヒューム管は法面のどこかで顔を出して縦排水溝に接続されるのが一般的な排水処理である。もし、端末処理がされていない場合は、土中の水分が飽和状態となって崩壊の原因になるのだが、50年経過しているのだから、そんなことは考えにくい。さて、なんでだろう。ここは専門家の詳しい現場調査が必要である。
ヒューム管の端末処理が確認できない |
しかし、復旧工事に着工できない問題があるという。宅地造成を手がけた石川県勤労者住宅生活協同組合の名義のままだということが明らかになったそうである。勤住協名義の資産でも資産価値の低い物件は債権者側が名義移転登記しなかったと思われる。勤住協は2017年02月10日登記記録が閉鎖され破産したのである。吾が町会集会所の底地名義人が勤住協だったので、集会所建て替え時(平成22年)に勤住協と無償で町会名義に変更されるよう協議を申し入れた。6ヶ月後、要望通り承認され名義変更登記を行なったことがあった。その2,3ヶ月後に破産したという報道があった。やばかったなぁ・・・と胸をなで下ろした。
のり面敷は本来道路と不可分一体処理されるべきものである。道路は金沢市に移管済みと考えられるが、当町内隣接の金市町工業団地の道路敷は未だ市に移管できないという。理由は道路敷が私有地の登記の2,3人が元の名義人のままだから。承諾書にはんこを押してもらえないのだ。タダでは承服できない・・・と。
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