2022年2月14日月曜日

邑知潟からの旅立ち

金沢に向かう列車に乗っていると、やがて羽咋という左手に邑知潟が見えた。高校生の頃、今の邑知潟より数倍くらい大きかったように思う。ここはコハクチョウの越冬地として知られ、北帰行を控えたコハクチョウでにぎわっているという。朝から晴れ渡った十一日、写真愛好者らが訪れ、田園景色に映える鳥たちを写真に収めた。

コハクチョウの舞い

コハクチョウは「コウコウ」と鳴き交わし、暖かくなると、数羽でまとまり近くの田んぼなどに餌を探しに飛び立った。潟には寒ブナ漁の船も繰り出し、のどかな風景が広がった。地元の日本白鳥の会理事、川口雅登さん(68)によると、今冬は約千二百羽が越冬した。二月中旬以降、北帰行が始まる見通し。

コハクチョウに混じってカモの群れも水面を賑わしているようだ。シベリアはまだ寒いよと伝えたいが、不思議な野生の勘でやがて飛び去ってしまうのだろう。

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