2020年11月6日金曜日

バブル時代の記憶(1)

平成時代の幕開けはバブルで始まった。銀行は有り余る金を世の中にばら撒き始めたのである。その頃、そんな時代背景にあって、自分の仕事は市街地再開発事業を担当することになった。何の知識も無かったので、3ヶ月間余り東京板橋にあった教育機関に投げ込まれた。講師陣は殆ど大手企業の開発事業担当者だった。

北海道から九州までの業務機関から集められた職員

講義のほか、開発事例地の見学もかなりの頻度で行なわれた。幕張メッセ、天王洲アイル、大崎地区市街地再開発事業、MM21等、大規模開発地を訪れた。羽田空港にターミナルビルが開発されたのもこの頃だった。どこもかしこも蜂の巣をつっついたように大規模開発が行なわれていた。金が余ってしょうがない時代だったのである。

天王洲アイル(白線内が再開発エリア)
天王洲アイルは品川駅から南西に1km、浜松町から羽田空港間モノレールの天王洲アイル駅がある。周囲を運河で囲まれた島状の地域で、元々倉庫街であった所が高層ビル11棟が建ち並ぶ大ビジネス街に変貌し、「天王洲アイル(アイル=ISLEは英語で小島の意味)」の愛称で親しまれている。

天王洲アイルの夜景が素晴らしい
MM21や幕張の開発規模から比べればゴミみたいだが、倉庫群が快適な空間に変貌した佇まいは感動的であった。幕張やMM21は別の機会に紹介することにして、次は神戸ハーバーランドの見学にも行った。訪れた時季は平成7年だった。

ここは国鉄貨物ヤードだった
神戸駅裏手から直ぐ
これらの見学を行ない、実務として名古屋千種地区開発、岐阜香蘭地区再開発、金沢駅西口ホテル開発等の業務を担当した。仕事は過酷だったが夢がある仕事だった。

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