2020年11月19日木曜日

金沢市民なら誰でもやれる?

5,6年前だったと思うのだが、「何これ珍風景」という番組で、金沢が紹介された。そして、道行く人にインタビュー。この曲で踊れますか?と尋ねた。そうしたら、一緒に歩いていた3,4人がいきなり踊り出した。そして場所を変え、歩行者にこの曲で踊れますか?と。するとやはり一緒に居た人たちが踊り出した。曲名は自分も小学生のころ覚えた「若い力」である。確か、ふりつけも覚えさせられたように記憶する。

自分がその唄を覚えたのは小学5年生(昭和28年)だった。岩田先生(男性)がピアノを弾きながら指導された。この唄は昭和22年石川国体のために作曲されたという。

昭和22年に開催された石川国体は「世直し国体」とも言われました。敗戦から2年、スポーツをする環境も十分ではなく、食糧難も続いていたので、選手たちは自分たちの食する米を担いで来なければならなかった。それでも、全国から1万3千人もの選手・役員が集まり、日本の平和と復興への願いを込め、選手たちは競技場いっぱいに躍動したのだという。

昭和天皇臨席のもと開会式会場の金澤市運動場(現 金沢市営陸上競技場)で、力強く軽快な「若い力」のリズムに合わせて金沢市内の小学6年生男女約4,000人が大観衆を前に堂々と躍動感あふれる演技を披露した。これが初めて公に披露された「若い力」の始まりだった。

昭和22年10月30日金澤市運動場

このほど、石川国体の大会歌「若い力」を通して、コロナ禍を乗り越える元気を全国に届けようと、金沢市スポーツ事業団が歌のプロモーションビデオ(PV)を制作し、十七日から事業団のユーチューブチャンネルで公開したという。

事業団とほくりくアイドル部のメンバーは十六日、市役所で山野之義市長にPVの完成を報告。視聴した山野市長は「若い力は堅い印象を持たれているが、皆さんが笑顔で踊っている姿は親しみを感じやすい」と評価した。

昨年の連合体育大会の集団演技「若い力」
73年経た今も「若い力」は受け継がれている。うちの二人の孫も6年生の連合体育大会で若い力を市営陸上競技場(場所は国体開催場所と同じ)で披露した。「若い力」は全国に誇れる伝統文化に違いない。

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